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2023年9月 6日 (水)

物江潤『デマ・陰謀論・カルト スマホ教という宗教』新潮新書

Qアノン現象は、Qを名乗る人物による匿名掲示板への投稿からはじまったとされています。

ここで注意が必要なのは、Qの世界観には事実の断片も含まれているという点です。

教徒となり真実に目覚めさえすれば、一万時間の鍛錬をショートカットして真実に到達できるからです。

陰謀論は、そもそも点と点を繋げるのが基本です。

同書にて麻原は「成就というのは、その入口に入った状態」と説明します。

・・・客観性・実証性よりも、感情を揺さぶるような情報が強い影響力をもつ今日の状況はポスト・トゥルースと呼ばれる・・・

ティム・ハーフォード『適応戦略 優秀な組織ではなく、適応する組織が生き残る』Discover

人が専門家の能力を過大評価しがちであることは、・・・・・

・・・・・最初にトップならあとは落ちるのみという、当たり前の事実を反映したものに過ぎないのかもしれない。

市場システムの特徴は、失敗が少ないことではなく、むしろ最も活気に満ちた成長産業においてすら失敗がありふれていることにあるのだ。

市場経済ではたいていの場合、1つの業種にほんの少しの勝者しか存在できる余地はない。誰もがその中に入れるわけではないのだ。

私たちは、思っているほど先が見通せてはいないのだ。

ソビエト経済が発達していくにつれ、計画者が比較に使える基準はどんどん少なくなってしまった。

どんな計画も、初めて敵と当たれば砕け散ってしまう。

集団の意見が一致していると、被験者は間違った答えでも反対することがとても困難になった。

何が正しい戦略なのかを前もって知ることはそもそも不可能だという事実を、・・・・・

2023年8月29日 (火)

コリン・パウエル/トニー・コルツ『リーダーを目指す人の心得』飛鳥新社

なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。

陸軍兵学校では、陸軍士官にできないことはないとくり返したたき込まれる。

常にベストを尽くせ。誰も見ていなくても、自分は必ず見ている。自分をがっかりさせるな。

歩けるなら走るな。座れるなら立つな。横になれるなら座るな。眠れるなら起きているな。

小さなまちがいに見て見ぬふりをしたり見落としたりすると、さらに大きなまちがいも容認する環境が生まれ、最後は破滅的なまちがいにつながってしまう。

必ず、無心の心で尽くすこと。自分本位で仕事をしてはならない。

ぼっとするな。なにかしろ!

人を形作るプロセスは、早い段階に始まると思うからだ。

2023年8月23日 (水)

宇井義行『◆決定版◆ 飲食店の店長&経営者 これができなければ務まらない』こう書房

お客は飲食店に何を期待し、何を求めているか。

お客がお店の評価を下すのは、ふつうは食事を終えてレジで料金を支払うときである。

飲食業は違う。お客の反応を目のまえで見ることができる。

商品自信のないお店は、メニュー表やサンプルケースをひと目見ればすぐにわかる。

店長には、お店がその日一日、ちゃんと稼働できる状態になっているかどうかを確認する責任がある。

食器数が不足していると、ピーク時に必ず食器が足りなくなる。

お店の従業員がしょっちゅう店頭を掃除していれば、その姿は通行人や地元の人たちに好印象を与える。それがお店の評判を高めてもいくのだが、第一義はあくまでも、飲食業としての当然の義務、という点にある。

会社の利益よりもお客の満足度を優先する・・・・・なぜ優先するのかというと、会社にとっていちばん大事なことは、一時期の利益ではなく会社がいつまでも存続することだからだ。

冷静に、客観的に自店を省て、軌道修正すべきところはすぐにも直す必要がある。お客の声に謙虚に耳を傾けなければいけない。

本当に聞きたいのはお客の苦言だ。

アンケートなどお客にとっては迷惑なことである。ドリンク券くらいは提供しなければ、「ちゃんと答えてほしい」というのは無理な話だ。

 

2023年8月 7日 (月)

金子智朗『会計思考トレーニング 管理職3年目までに「会社の数字」に強くなる!』PHPビジネス新書

乗務員にとって有用な情報が、安全な港で結果を待っているだけの貴族のための情報と同じであるわけがありません。

財務会計の最大のミッションは、過去の利益の確定なのです。

何らかのKPIを定めるというのは、採点基準を設定しているようなものです。・・・・・KPIは採点基準であるがために、行動の大きな影響を与えるのです。人は採点基準通りに行動するからです。

管理会計とは損得学です。

固定費で重要なことは、総額が固定だということです。

言いたいことは、配賦方法は無限に存在するということです。

減価償却は公平な配当のためでもある。

2023年7月31日 (月)

宇井義行『決定版 小さな飲食店で大成功する法 新装・改装・新規開店ー儲けの決め手!』こう書房

せっかく自分のお店をつくるのだから、自分の好きなお店にしてほしい。小さなお店は「自分流」であるべきなのだ。お客を忘れない店づくりさえすれば、必ずお客は支持してくれる。・・・・・お客がわざわざ選んでくれるお店とは、個性のあるお店である。

店づくりでいえば、何かひとつ、強烈な特長を持たせることだ。

ポイントは、どの時間帯にどんな客層が通るのか、ということだ。

スイッチのあるものはすべて動かしてみること。空調設備は最低でも半日くらいは運転させないと、本当のチェックにはならない。

商売は長い目で見ることが大切。

飲食店はやはり夕食タイムが勝負である。日本人は朝よりも昼、昼よりも夜にご馳走を食べる習慣のため、最も客単価を稼げるはずだからだ。

儲かるお店には秘密があるというが、・・・・・・・お客の本当のニーズを見抜いただけのことである。

 

森下裕道『もうスタッフで悩まない! 一瞬で最高のお店にする本』ソシム

人が「言いにくいこと」を言える人が店長なのです。

お客さんの93.8%が接客マナーでお店を選ぶといいます。

この店のウリは?

では、他の競合と比べてどう違う?

接客業でお客さんと接するときに、「手を前で押さえる(前で組む)」というのは当たり前のことと言われています。

だいたい経験からいって、バックヤードが汚いお店は売上も悪いです。

2023年6月19日 (月)

吉本晴彦『どケチ革命 ムダ金を使わず頭を使え』実業之日本社

必要なときには、ケチって貯めたお金をきれいに出す。

増やさんでもいいから、とにかく減らすな!

生き金を使い、死に金を使わない

晴彦、お金というものは儲からんもんや。

お金や物、そして自分にとって価値あるものを大切にすること。

つねにユーモアの精神を持つ。

「大きいことはいいことだ」という考えを捨てて、「小さくても儲けの多いことはいいことだ」というものの考え方に切り替える必要があると思う。

「胸算用」とは「抜け目なく、油断なく事をおこなえ」ということである。

2023年6月18日 (日)

磯田道史『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』NHK出版新書

日本の現在の皇室は北朝の系統ですが、明治天皇はこれを裁断し、楠木正成が仕えていた南朝が正統であると決定しました。

日本近代を考えるうえで、この熊本出身者というのは非常に重要です。

司馬文学の背後には、HowよりWhyがあります。

信長は、「すべてが独創的だった」としています。

家康の行動の基本には、自分が生き残るための処世術があります。

「組織は変質する」というのは、司馬さんの重要な歴史観のひとつです。

司馬さんは、乃木だけではなく、彼の下で作戦の指揮をとる幹部をまとめて「無能」と激しく非難します。

 

2023年6月11日 (日)

岡田憲治『教室を生きのびる政治学』晶文社

社会とは「あるていど信じられる他人のカタマリ」くらいで良い。

人にやるべき立ち振る舞いを示して「言うことを聞かせること」を、政治学では「行為の指定」と硬い言葉で説明する。これは重要概念の一つである「権力(power)」という講義項目だ。

民主主義と多数決は基本的にはほとんど関係がない。

政治においては言葉がすべてだ。

「差別される側には、そうされる理由があるのだ」という理屈こそが差別の理屈だからだ。だって「そうされる理由」を決めるのは誰? それは差別される側じゃないでしょ? 差別する側がおしつけているよね? 理由を。

民主主義は、失敗してまたやり直すことを前提にしたシステムである。言い換えよう。民主主義とは、人が間違えることを織り込み済みの政治の運営方法なのだ。

 

2023年5月10日 (水)

林周二『研究者という職業』東京図書

・・・・・ただし教育者は自動的には研究者ではないことに注意しておきたい。大学教師のなかには、研究活動など少しもしていない「学者先生」が大勢いる。

「他人のやらない盲点を狙え」・・・・・これは当今のいわゆるマーケティング戦略の鉄則である。

日本の学者は、流行りのトピックスばかり追い、それで自分は学問の第一線にいると錯覚しているのだから、・・・・・

マーケティングは厳密な意味での経験科学とも言えないので、・・・・・

アングロサクソン社会には、プロとアマとの役割を峻別するような考え方がもともとないから、・・・・・

研究者はどうしても、その学問世界における過去から今日までの先しょう者の業績すなわち既出論文内容の全容をマスターしていることが必要で、・・・・・

独創的人間の条件

  1. 好奇心が強い
  2. 情報収集・整理能力が優れている
  3. 先見性
  4. 思考力
  5. 集中力
  6. 多様性がある
  7. 客観性がある
  8. 閃きがある

 

2023年5月 6日 (土)

竹田陽一・栢野克己『新版 小さな会社☆儲けのルール ランチェスター経営7つの成功戦略』フォレスト出版

つまり、倒産は人の死と同じく、単なる「富の再循環」なんですね。

経営の3分の2は江戸時代から変わらないルールがあります。

現場の戦術と会社全体の経営戦略はまったく違うものなのです。

経営は実践、経営学は机上の空論です。

実は経済新聞のスターとは「株式新聞」であり、・・・・・

あれこれやって偶然1位ができたというのは科学的じゃない。ロスが多すぎるでしょ。だから、業績を良くするには、意図的に1位を目指す必要があるのです。

経営はお客を通じての間接的な戦争なのです。

「商品3分に売り7分」と言われるように、営業関係が商品の「2倍」のウェイトを持つのです。

なにで勝負するか、どこでナンバーワンになるかをはっきり決めると、決めたことに対する情報が共鳴現象を起こして、たくさん入ってくるんです。街を歩いていても気がつくようになるくらいに。

経営は競争です。ボランティアじゃない。「うちはなんでもやります」このスタンスが一番よくありません。

 

2023年4月16日 (日)

亀山純一『繁盛する小飲食店のつくり方 なぜ、安い美味しいだけでは流行らないのか』さくら舎

一般的には飲食店を開業して3カ月は忙しい日が続くといわれています。

細くても長く続けることができる飲食店を作る。

経営はデータ8割、感覚2割。

集客はビジネスの悩みを8割解決するという言葉もあるくらいなので、・・・・・

個人店は700円のコーヒーを売れ。

良いもの、美味しいものを提供するのは当たり前、それ以前にお客様に選んでいただく理由がなければ来店はない。コンセプトが不明確なお店は繁盛しない。

 

2023年4月 4日 (火)

適菜収『安倍でもわかる政治思想入門』KKベストセラーズ

政治家には判断能力があえばいい。判断の基盤となるのは、常識です。それと人間を知ることです。・・・・・もっと言えば、普通の人間であればいい。きちんと挨拶ができる・・・・・

民主主義はキリスト教から派生したイデオロギーです。

議会主義、および三権分立や二院制などの仕組みは、民主主義の負の側面を封じ込めるためのものです。・・・・・権力は暴走します。だから権力は分散させなければならない。

そもそもなぜ議会を二つに分ける必要があるのか?民意を背景にした下院の暴走を防ぎ、十分な議論をする時間を確保するためです。要するに、「政治のスピード」を弱める目的がある。権力の集中は地獄を生み出す。これが人類が歴史から学んだことです。議会に必要なのはスピードではなくて熟議と合意形成です。

立法府の長は形式的には衆議院と参議院の議長であり、総理大臣は行政府の長である。

「人間理性に懐疑的である」のが保守である。

ゲーテも言うように、活動的なバカほどタチの悪いものはない。

あらゆる権力に対する警戒を怠らないのが保守です。

歴史によって培われてきた「良識」「日常生活のしきたり」「中間の知」「教養」・・・・・

いつの時代でもそうだが、バカは敵を間違えて取り返しがつかないことになる。

2023年3月15日 (水)

中島孝志『ミスよけ大全 失敗を予防するちょっとした仕組み160』三笠書房

スケジュールは「曜日つき」で連絡する。

スマートトラッカー

書庫探

「持ち物リスト(出張リスト)」を玄関に貼りつけ、一つひとつ指差し確認をしています。

断るときは「その場で」

上から入力したら、下からチェックする。

2023年3月10日 (金)

中山マコト『バカ売れ販促ワザ400』中経出版

お客さんが知りたいコトを言っていない。

人は、基本的に、自分の意志で決めたのだ!と思い込みたいんです。

「〝誰に〟が特定されていないコピー」なんか書くな!

日付と曜日をダブルで明示する!

漢字で書くのが普通の言葉を「ひらがな」や「カタカナ」で表記すると、足を止める効果があるんです。

お客さんに買う理由をきづかせてあげる!

 

赤土亮二『飲食店成功のコツ』柴田書店

飲食業の一つの特性の中に、荒利率が高いという特性がある。

不況になれば、一番先にそのあおりをくうのが夜の世界で、・・・・・

他店にちょっとではあるが差をつけている店が多いのである。つまり、一味違う何かをそなえた店が必ずはやっているのである。

飲食店経営は、サイドビジネスでできる程甘い商売ではない。やる以上は、それにすべてを打込むべきである。

安くても、センスのよいものが数多くあるということを忘れないでもらいたい。

繁盛している店を見てみるとよい。そのほとんどの店が、客に強くアッピールするレタリングを持っていることが発見されるはずである。

客がそのメニューを見たとき、そのメニューが腕のよいセールスマンになっているか否かが、また問題なのである。

人材というものは、時間をかけて育成する。それが本来の姿なのである。したがって、「人材は求めるものではない。育てるものである」ということを忘れてはいけない。

サービスというのは、店で決めるものなのである。

毎日同じことができる。これがサービスの基本原則なのである。

いつのまにかきて、いつのまにか帰れる。しかもその間不都合なこともなかった代わりに、とりたてて、よいといわれるところもない。

常に均質化しているということの方が大事なのである。

見えないところ、普通ならさわられないところも清掃しよう。

店と客、この間には暗黙のうちに交わされた約束が一つある。それは、営業日と営業時間なのである。いつが休みで、その他は何時~何時までは必ず営業している。これが客との約束なのである。これが守れないようであれば、あなたの店は、決して繁盛しない。

店頭、そこは店全体を判断されるところである。きれいにしておくのが当り前である。

店の傾向を早くつかむ。

常に安定した、一定の味をだす。これは飲食店としての絶対条件なのである。

一人の客を失うことは、一〇人の客を失うのと同じだ。

女性は、良きにつけ悪しきにつけ、口コミをやってくれるのだ。

親は子に弱い。

その店が、・・・・・どうして繁盛しているのかが解らないでは、あなたの店は繁盛店にはなれない。

遊びのスペースがないかを探して、フルに活用してほしいものだ。

2023年3月 9日 (木)

﨑元則也『繁盛店をつくる立地選び 低リスクで開業する「場所」と「デザイン」の鉄則』日本実業出版社

激戦区で生き残りを図るには、他店にはない強みと十分な販促費がカギになります。

そもそもエリアに需要がなければ、ライバルがいないのは当然です。

オーナーや店長、スタッフのキャラクターを知っていただき、お店のファンになってもらうことも必要になります。

理想的な割合は、新規2割、リピーター8割を目安にしましょう。

一般的に人がついつい出費してしまうのは「遊びに行ったとき」と言われています。

看板は「上より下」のほうが目立ちます。人は案外うつむいて、歩いているものです。

「何となく」「雰囲気がいい」という理不尽な理由でお店を選ぶわけです。

何の店か、一瞬でわかるか?

一瞬で何の店かを知らせるためには、「お店の名前より、業態を知らせる」方法が有効です。

心理学では、人の習性は左回りと言われています。

2023年2月22日 (水)

佐高信『反-憲法改正論』角川新書

ドイツはポーランドといっしょに歴史教科書をつくっています。

傑作『吉里吉里人』の背景には、訛りで苦しんだ井上自身の体験があるだろう。

住専問題の責任は母体行と大蔵省にある。

日本の会社というのはみんなじめっとしている。ともかく目立つな、みんなと同じことをしろと言う。

宮澤は、「保守」とは〝主義〟ではなくて一つの〝生活態度〟だと指摘する。

フランスは国民投票が好きですが、英国人は反対です。英国の政治家には、国民の複雑な利害の中から妥協を見いだすのが我々プロの政治家の務めだという伝統とプライドがあります。

城山さんを語るとき、勲章拒否と現憲法擁護の二点だけははずしてほしくない。

小説を書く場合、城山は原則としてモデルには会わない。

世界の人類の平和を希求して、自ら実験台になる、これほどの名誉がほかにあろうか。

日本人であることは一つの安全保障であった。

百の診療所よりも一本の用水路。

とにかく生きておれ! 病気はあとで治す。

実際、現場に立たされると案外そっけないものです。丁半できめられるようなもんですから。生死はわれわれが決定するものでもないというか。生きるものは生きるという妙に楽観的な気持ちが湧いてくるものです。

アフガニスタンにいると『軍事力があれば我が身を守れる』というのが迷信だと分かる。敵を作らず、平和な信頼関係を築くことが一番の安全保障だと肌身に感じる。単に日本人だから命拾いしたことが何度もあった。

2023年2月21日 (火)

蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書

原子力発電もまた、温室効果ガスを排出しない発電方法である。

ターゲットには、達成を目指す年や数値を含む、より具体的な到達点が描かれている。

実は細かい仕組みがないことが、SDGsの大きな特徴なのである。

SDGsは原発を正面から取り上げてはいない。

今一つのSDGsの大きな特徴は、進捗を「測る」ことにある。

本書を通じて繰り返し述べてきたのは、SDGsは達成へ向けたルールがなく、到達点だけが示されているという点である。

«金田信一郎『失敗の研究 巨大組織が崩れるとき』日経ビジネス文庫

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