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2022年9月26日 (月)

岩井克人『貨幣論』ちくま学芸文庫

じっさい、ドイツ語においては恐慌(Krise)という言葉はまさに危機(Krise)という意味であり、・・・・・

マルクスの『資本論』が『経済学批判』の続編として書かれ、その副題も「経済学批判」となっていることはよく知られている。マルクスが批判の対象とした経済学とは、・・・・・「古典派経済学」のことである。しかし、重要なのは、古典派経済学が批判の対象とされたということは、同時に古典派経済学が批判するに足る経済学であったということである。それにくらべて、マルクスが「俗流」という枕ことばとともにしか語らないセーやバスティアといった経済学者の場合は、もの笑いの種にはされても、まともな批判の相手にはされていない。

マルクスのすべての出発点であった労働価値論は、マルクスの意図に反してマルクス自身の手によって葬りさらわれてしまう運命にあるのである。

「貨幣は生来金銀である」という金権神授説をとなえてきたマルクスにとって、・・・・・

モノにたいする総供給はモノにたいする総需要に必然的に一致するという「セーの法則」が成立するのである。

貨幣とは、言語や法と同様に、純粋に「共同体」的な存在である。

2022年9月19日 (月)

和田秀樹『痛快!心理学入門編 なぜ僕らの心は壊れてしまうのか』集英社文庫

ヒステリーは「心」の病気であって、「脳」の病気ではありません。

本人が忘れていた過去の辛い記憶などが、ヒステリーの症状を産みだしているのです。

もっと大事なことはフロイトが「夢の持つ意味は、人それぞれに違う」と考えた点にあるのです。

神経症はその名前からしばしば誤解されているのですが、神経や脳の組織とは直接の関係はありません。

「子どもの素行が悪くても放っておけばいい」と言うのは、あまりにも乱暴な考え方だと言うしかありません。

トラウマがPTSDを引き起こすかどうかの一つのポイントは、家族や友人のサポートです。

要するに「知」のないところに「情」は育たないと考えるべきなのではないでしょうか。

ある学者の理論を理解するには、彼がその理論にたどりついたストーリーも大切になってくるのです。

今の精神医学では、心の病というのは、原則的に脳の故障と考えます。だから、薬を使って治すという考え方が主流になります。

2022年9月14日 (水)

船井総合研究所編『小売業・サービス業のための船井流「集客」大全』同文舘出版

単品一番商法・・・・・繁盛店や業績のよい会社には、必ず「一番商品」というものが存在する。

「商品力」の強みを伝えなくてはならないのである。

大事なことはどの「業界」がどの「ステージ」にあるかを、常に認識することである。

次にめだつこと。めだっていない店が実に多い。

小売業ならば、商品の「量の1・3倍の法則」を実践することを考えなくてはならない。

2022年9月13日 (火)

グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』かんき出版

戦略的ポジションは、別のポジションとのトレードオフなしには維持できない(ポーター)。

偉大な企業をつくるか、偉大な思想をつくるか、どちらかだ。両方は選べない(ドラッカー)。

目的が明確でなければ、人を動かすことはできない。目的もわからない仕事では、やる気が出ないからだ。

同じことは仕事以外にも当てはまる。あまりに多くのことに少しずつ手を出していたら、本質的なゴールにたどり着けない。

具体的で、リアル。リアルだから、心を動かす。

生産性とは他人の仕事を助けることではありません。天から与えられた才能を最大限に生かすべく、持てる時間のすべてをそこに費やすことなのです(ミハイ)。

ノーと言える人は仕事ができる(ドラッカー)。

われわれに必要なのは、もっとゆっくりイエスを言い、もっとすばやくノーを言うことだ(トム・フリール)。

編集の仕事が「目に見えないアート」と呼ばれる所以だろう。

すぐれた編集技師は、重要なものがいやでも目に入ってくるようにするのだ。

決断の本質は、選択肢を減らすことにある。

言葉を凝縮するとはつまり、言いたいことを最大限明確かつ簡潔に言うことだ。

創造的な人は、自分に合った生活リズムを早い時期に見つけます(ミハイ)。

2022年9月 8日 (木)

村上芽・渡辺珠子『SDGs入門』日経文庫

2015年9月に国連総会でSDGs(持続可能な開発目標)が採択されて以降、・・・・・

末尾に「s」がついているのは、目標が17個、1つのセットのようなまとまりになっているからなのです。・・・・・何か1つ達成できたらよいのではなくて、17個、セットになっているのが大事なんだ、ということを理解して、・・・・・

17の目標には、「こういうふうに行動し、こんな状態になりたい」という内容が書かれています。

SDGsには17の目標のもと、169のターゲットも作られています。

SDGsは「大胆な変革」が必要であると訴えています。

パリ協定では途上国も含めた参加国がそれぞれ、自主的な国別目標を設定することになりました。

〇〇ウォッシュ

SDGsのロゴを作ったのは、米国・ニューヨークに本拠地を置くトロールバックという、デザインやブランディングを手掛ける会社です。

ESGは、環境(Environmentl)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)のことを指しています。

ESGはプロセス、SDGsはゴール。

ESGが、もともと投資家など金融界がサステナビリティを考慮するための用語として使い始められて企業に広まったことと比較して、SDGsは社会全体にとってのゴールであるという特徴が、あちこちに表れていると考えられます。

両者に共通するのは「日々の経営とは別の外の空気に触れてもらうこと」です。

ここでチェックしておきたいのは、「株主への貢献」と「顧客への貢献」以外のことが書かれているか、という点です。

NPOの場合、「非営利組織」という名前が示す通り、企業とは違い、事業によって投資収益を増やすことを第一目的とはせず、特定の社会的課題解決を第一のミッションとしています。

SDGsが目指しているのは「経済、環境、社会」の3つが調和した、サステナブルな世界です。

SDGsの基本理念は「誰一人取り残さない」です。

フランスの「黄色いベスト運動」は、「誰一人取り残さない」と「大胆な変革」の両立の難しさを教えてくれました。

フィンテック(金融とITの融合)

2022年8月27日 (土)

佐藤和孝『タリバンの眼 戦場で考えた』PHP新書

中東は100年前の日本と同じ。

今回のタリバン政権が1996年と異なるのは、幹部がメディアに顔を出すようになったことだ。

第二次政権のタリバンは前回の反省からか、発信・宣伝の重要性を認識するようになったのである。

近付いて付き合わないと相手の本性が見えないのは、どの国のいかなる集団でも同じ。

タリバンもまた一人の人間であり、理由なく殺害に走ることはありえない。

ただし日本の自民党と比べたら、タリバンのほうがはるかに呉越同舟で分裂している。

アルカイダから派生したのが、ISである。

アフガニスタンではどうしても欲望が先に立ってしまう。

パキスタンとアフガニスタンの国境は、地政学上の要衝である。

インフラと借款債務によって相手国を雁字搦めにする手法は、現在の中国とほぼ同じといってよい。

テロリストになるのも、ほかに職業の選択肢がないからである。

子供のころに読んだアナログの本、プリントされた写真がいつまでも記憶に残るのは、デジタルとは別の力を持つ証拠である。

アラブの世界は復讐によって成り立っている。

人間というのは大惨事が目の前で起こるまで何もしない、ということだ。

話す表情や目つき、しぐさも含めてコミュニケーションである。

イスラム教の教義で一つ、どうしても受け入れ難いものがある。「改宗できないこと」だ。

自由の価値というのは、われわれが考える以上に重い。

自爆テロを思想で自ら進んで行う人間はまずいない。

ジャーナリズムは権力を監視する。

アナログこそ最高のリスク管理なのだ。

「何でそんな危険な所に行くのか」と尋ねられることがある。「仕事」であると答えると同時に、なぜ「そこが危険なのか」を知ったのだろうか、と問いたくなる。それは、ジャーナリストが伝えたからに他ならない。・・・・・地べたを這ってこそ情報の意味と価値がある。

2022年8月15日 (月)

小山昇『利益を最大にする最強の経営計画』KADOKAWA

たとえデタラメであっても、数字と期日を紙に書くと、それに向かって走りはじめます。

口約束は守られない。紙に書かなければ、人は実行しない。

電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、夏が暑いのも、冬が寒いのも、小山昇の責任である。

経営は、「目先」のことにとらわれずに、「長期的な視点で、どうすれば利益が出るか」を考えることです。

現状に甘んじることなく、変化し続けることが会社の定めであり、社長の務めです。

25%の法則

経営計画は、時代やお客様の都合に合わせ、「どんどん、つくり変える」のが正しい。

私は、毎年、「長期事業構想書」を書き換えています。

付加価値とは、商品に「ラブストーリー」をつけることです。

人件費などの経費を変えずに利益を増やすことを「増分売上」といいます。

鉄砲は売らない、弾を売る。鉄砲は単価が高いものの、一度買ったらおしまいです。壊れるまで次を買うことはありません。しかし、弾は消耗品です。

迷っているなら、やめなさい。

遊びも仕事も、「狭く・深く」が基本です。

強制しないものに、教育という言葉を使ってはいけない。

2022年8月11日 (木)

福田宏年『時刻表地図から消えた町』集英社文庫

柳宗悦がこの胸房を訪れた時、中村さんの作品よりも、庭先に放置してある父親の焼いた土管や甕の方に感心したと、中村さんが苦笑いしながら語っていた。

 

藤巻幸夫『ビジネスパーソンの街歩き学入門』ヴィレッジブック

日本の伝統芸能である能は、滅びることなく今なお存在感を持ち続けているという。それは、能が時代の変遷とともに「微変」を繰り返しているからだと思う。

発送のヒントは半径3メートル以内にいっぱい転がっている。

ナショナルチェーンではない個人経営のセレクトショップの個性や味が、自分の感性を磨いてくれる。

リーズナブルな価格で売りたいものほど、デザインを取り入れなければ、消費者の満足度は得られないということだ。

5m離れたところから店の全体を見る。

定番であるモノ、年齢に関わらずお洒落な人ほど、実は少しずつマイナーチェンジしていると思う。だからこそ、いつの時代も、素敵に見える。変わらないことより、変わり続けることのほうが大切なこともある。

数年前、六本木を歩いていたら、バッグに缶バッチやチャームをつけてアレンジしている女性を数人見かけた。可愛かった、いつものバッグもちょっとした何かをつけるだけで、お金をかけずにアレンジすることができる。買ったものをそのまま使うのではなく、自己流にカスタマイズして自分スタイルにする。

会いたいという「シンプル」な気持ちを「スピーディーに」伝え、「センスよく、スマイルで、しつこく迫る!」という「5つのSの法則」を大事にすること。

店主とは必ず話す。・・・・・いい店にはいい客が集まる。・・・・・居心地のいいカフェにはいいソファが必ずある・・・・・

パソコンに向かってデータと向き合うよりも、もっと街に出てほしい。

売れていなさそうな古典など、あえて人が読まないような本を探して読む。

100円ショップ・・・・・手品

中国で生まれた陰陽学説では、すべてのものは陰と陽のバランスの上に成り立っているとされている。

 

2022年8月 9日 (火)

ロン・クラーク『あたりまえだけど、とても大切なこと 子どものためのルールブック』草思社

わたしの祖母は身長わずか百五十センチだったが、腰に両手を当てて立つと、同じ部屋のだれよりも大きく見えた。不愉快な態度を目にしたら絶対に容赦しない、正真正銘のレディで、みなに尊敬されていた。

わたしの冒険には、たしかにいいときもあれば悪いときもあった。病気になったこともある。オーブンで焼かれそうになったこともある。法に抵触することはしなかった、といいきることもできない。けれども、そうしたことのすべてにそれだけの価値があった。なぜなら、ひとつ過酷な経験をするたびに、わたしはそのぶんだけ強く、賢く、善良になれたからだ。

大人の質問に答えるときには、「はい、そうです」とか「いいえ、ちがいます」というように、いつもきちんとした言葉づかいで答えよう。ただうなずくだけではだめだし、乱暴な答え方もいけない。

樋口武男編著『積極精神に生きる 創業の人・石橋信夫の心とともに』PHP

石橋創業者から私は、「カネがないから、儲けることができる」と教えられた。・・・・・矛盾は発展の源泉なのである。

・・・・・それぞれが有するパワーを集中させることが、何よりも優先され、日々鍛え上げてきた積極精神とスピードが、ここで試されることになる。

・・・・・どんなによい製品を開発しても、販売ができなければ、社会に貢献することはできない。

「あなたに頼んでダメなら、他のどこに頼んでもダメだろう。仕方がないからあきらめよう」。どんな仕事に従事しているにしても、そのように、他人に頼られるような人になりたいものである。

初めて接する相手が何に関心があるかといったことを事前に調べて、会話に盛り込むだけでも、相手との親近感はぐっと高まる。

商品を売れば、原価分だけ損をしている。

剣道では、間合いをとるから、面が打てるのだ。

繁盛するに従って、ますます倹約せよ。

開店のときの心意気を忘れるな。

同業者が近所に店を出したら、懇意を厚くしてお互いに励むようにせよ。

私たち日本人は知らず知らず、こうした過去の知恵を受け継いでいるのである。

過去に考え出された先人たちの努力と知恵の結晶を生かす。壊し、捨てるのではなく、そのよさを、時代に合わせて、生まれ変わらせる。

商売とは「足」であり、その「足」とは、人と人をつなぐ手段なのである。

運のいい人と出会い、・・・・・

デスクや事務所の整理整頓は常に怠らない。

カンは、ヤマカンと違って、努力を重ねるなかで、磨き上げられるものである。経験を積むほどに精度は増して、頼りになる存在となる。

どんなによいことを思いついても、実行してみないと何にもならない。

倶会一処(往生して極楽で再会すること)

日本が激動の時代、福沢諭吉は「自我作古」を唱道した。自分こそが歴史を創っていく。メイク・ヒストリーの気概である。ただその歴史に、大小を問う必要などないのだ。

 

2022年8月 2日 (火)

高橋昌一郎『愛の論理学』角川新書

最近は、すぐに応用できる分野ばかりが重視されて、・・・・・

哺乳類の大多数は、子育て中の母親が通常の倍以上「凶暴」になるという調査結果があるんだよ、人間の母親も含めてね。

モハメッドは、神憑りのトランス状態で、神の「お告げ」をそのまま喋ったというのだから、その言葉を書き留めた『コーラン』は、『聖書』とは言葉の重みが違うとみなされているわけだ。

「ドミノ理論」は、たくさんある仮定の中から、自分の理論に都合のよい仮定を選び、次にたくさんある仮定の中から、再び自分の理論に都合のよい仮定を重ねていって、最終的に極端な結論に導くという論法ですからね。

「ダウン症候群」の新生児は、染色体異常によって知的障害を持ちますが、それが軽度なものか重度なものかは、生まれたばかりの時点ではわかりません。

今から二十億年もすれば、私たちの銀河系は、隣のアンドロメダ星雲の銀河M31と衝突して、融合した一個の楕円銀河になると考えられていてね。

 

小野田哲男=監修 造事務所=編著『30の戦いからよむ日本史 上』日経ビジネス人文庫

人類学の分類で、日本人を含むアジア人はモンゴロイドと呼ばれてます。

応神天皇から継体天皇までの系図は不明な点が多く、・・・・・

阿修羅はもともとインドのアスラ神が仏教に取り入れられ、唐に伝わったものです。

1回目の文永の役では、日本側、元側のどちらにも「嵐が発生した」などという記録がいっさい残されていないのです。

その後、唐と新羅の矛先が日本に向かうことはありませんでした。朝鮮半島統一した新羅が唐とにらみ合う状態になったためです。

 

井上栄『感染症 広がり方と防ぎ方 増補版』中公新書

SARSは重症な肺炎で、・・・・・

SARSは、香港の団地で予想もしなかった経路で広がった。

外国へ行ったら、犬を手でなでようとしてはならない。

タミフルはインフルエンザウイルスの増殖をおさえる薬である。

HIVの伝播経路に介入できるのはコンドームしかない。

関眞興『30の戦いからよむ世界史 上』日経ビジネス人文庫

哲学者のアリストテレスも奴隷制度を認めていました。

ヘロドトスが、見聞したことを批判することなくすべて記述したのとは異なり、トゥキディデスは厳密な史料批判を行いながら記述した姿勢が、高く評価されています。

長城のような障害物の前ではいったん馬を降りざるを得ず、騎馬戦術の弱点を突けるのです。

イスラム教には聖職者がいません。

今日の世界で起きている紛争の原因はナショナリズムか宗教かといわれています。国民を団結させる理念として、これらは実に有効にはたらいてくれるものです。

レコンキスタといわれる、イスラム教徒に対するキリスト教徒の国土回復運動が本格化します。

ルネサンス運動は、古代ギリシアやローマのように、神ではなく人間を中心に考えようとするものです。

マキャベリは自国軍を持つ必要性を強く認識し、・・・・・

絶対王政時代の経済政策を重商主義といいます。

 

水口健次・増客戦略研究所編『増客実例集』日本経営合理化協会出版局

成熟下の不況というのは、売り手だけ不況なのである。

売上と利益が下るということは、世の中に要らない会社になるということにほかならない。

売上と利益が下るということは、若い社員のチャンスを殺してしまったことになる。売上と利益が上っているとき、しかも、事業の構成が変っていくとき、そのときに若い世代は元気になるのである。年とった社員の方が上手にやれる仕事しかない会社で、若い社員が能力を発揮するわけはない。

「値段で取った客は値段で取られる」からである。価格は、信用と信頼の根拠にならないからである。

「店があるから人がくる」のはもうウソなのである。いまは、「人がくるから人がくる」のである。

小売店が減ったから生活に困った、という消費者に出会ったことがない。

商品とサービスは、お客さまが金を払う理由である。

一倉定『あなたの会社は原価計算で損をする〈復刻版〉 原価を“経理の塔”から引っぱり出し、広く大衆のものにする方法論』日経BP

製造原価の原因は全部製造固定費である。

ナゾとカラクリの正体は、“間接費の割掛け”という、全部原価計算の原則そのものにあるのだ。

全部原価というのはよそ行きの晴れ着なのであって、・・・・・

なぜならば、製品が売れてこそ固定費の割掛けがそのとおり実現するのであって、売れないうちは“未発生”であるからだ。

要はそれらの値がどのような傾向をとっているのかということなのである。

整とんとは

  1. 物の置き所を決める
  2. 物の置き方を決める

これからの経営は、産出高−投入高=生産価値 という考え方でなければならないはず、そしてこれの極大化をはかることこそ、経営者の最大最終の任務なのであって、これのみが企業を存続させる原動力であり、社会に対する貢献でもあるからである。すなわち、生産性は企業体の自己および社会に対する責任を表わすものである。そして、その生産性増大を実現するものこそ人間であり、人間以外の何者でもないのだ。

2022年7月25日 (月)

宮路秀作『経済は統計から学べ!』ダイヤモンド社

2027年頃には、インドが中国を抜いて世界最大の人口大国になると予測されています。

少ない労働力で農業が行えるようになると、工業化が進み、出生率は下がっていきます。世界でいち早く工業化を達成したヨーロッパ諸国は、どこの地域よりも早く少子化が訪れました。

人口大国は一般的に発展途上国に分類される国が多いことがわかります。

特に人口が急増している国としては、パキスタン、ナイジェリア、フィリピンがあげられます。

人口支持力とは、ある地域において居住する人々を扶養できる力のことです。

人口を維持するために必要な合計特殊出生率の値は2・1程度とされています。

ベネズエラといえば、世界最大の石油埋蔵国であり、・・・・・

ブラジルの最大輸出品目は「大豆」であり、最大輸出相手国が「中国」となっていることからもわかります。

日本の太陽光発電量は太平洋側の県で多くなっています。

自動車の歴史は、自動車用鋼板の薄さと強度を求める歴史でもあります。

アメリカは、国有鉄道から民営化された歴史を持つヨーロッパ諸国や日本とは異なり、創設期から民営によるものでした。

インドはサウジアラビアに次いで世界第2位の通常兵器輸入国です。

アジアでは全般的に米の自給率が高く、小麦は低い傾向にあります。

稲作が盛んな地域では、畑作が盛んな地域よりもはるかに水の使用量が多くなります。

オランダは日本のキッコーマンが初めてヨーロッパに工業進出した国でもあります。

1960年は「アフリカの年」と称されます。

中国は世界最大の石炭産出国であり、・・・・・

2022年7月21日 (木)

佐々淳行『平時の指揮官 有事の指揮官 あなたは部下に見られている』文春文庫

義務の遂行に必要な犠牲を払うのがいやなら、けっしてリーダーという役割を引き受けるな。

本書は、明らかに「帰納法」に基づく経験則に裏づけされた“現場指揮官心得”である。その点で、「天皇陛下の命令は絶対なり」という旧陸軍的・演繹的な指揮官心得は、本書とは無縁の誤れる精神主義なのである。

アナポリス海軍兵学校に行っても、廊下、階段、洗面所などいたるところに姿見の鏡があるが、・・・・・

すぐれた現場指揮官になるためには、普通の人間の本性に反した、逆の行動を取らなくてはいけないのだ。

士官候補生の第一の心得は、まず立派な外観を保つことである。

石炭積みなど苦しい作業の時には、士官は最後に帰るよう努め、寒い時に海水を浴びながら作業した者には、風呂や衛生・酒の世話までしてやれ。

なにか変わった事が起こった時、あるいはなんとなく変わった事が起こったらしいと思われる時は、昼夜を問わず第一番に飛び出して見よ。

抜群の鎮撫効果を持つキャラメルなどの甘味品の配給は、部隊指揮統制上、有効な士気高揚策なのである。

すなわち「決断力」は自分の利益、自分の将来を心配しはじめたとたんに鈍るものなのだ。

2022年7月12日 (火)

竹村公太郎『日本史の謎は「地形」で解ける』PHP文庫

江戸は手に負えないほど劣悪で、希望のない土地だった。

関東平野は縄文時代には海の下だった。

関ヶ原の戦いは、形式上、家康が石田三成という反乱軍を征伐したに過ぎなかった。

風水での鬼門は東北の方角といわれている。

信長にとっても、逢坂は恐ろしい鬼門であった。

平家は壇ノ浦の戦いで壊滅しており、・・・・・

鎌倉は狭い、いや異常に狭すぎる。

家康は信長に学び、秀吉に学び、さらに、この頼朝にも学んでいる。頼朝に学んだものは、権威と権力の分離であった。

日本人は家畜を去勢しなかった(梅棹忠夫)。

牛馬に去勢を施さない日本人の文化が、1000年の車文明の空白と道路の未整備の原因となった。

牛車群と騎馬軍団が活躍できるのは、縦横無尽に走り回る大地があっての話だ。

江戸の飲み水が玉川上水だったことはよく知られている。

他人とは、情報を共有していない人を指す。仲間とは、情報を共有している人々をいう。アイデンティティーとは、それほど難しい概念ではない。情報を共有する仲間への「帰属意識」がアイデンティティーである。

その日本人のアイデンティティーを醸成した下部構造は、モノを運び、情報を運んだ「船」であった。

交流軸の都市は栄える(宮崎市定)。

 

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