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2023年1月29日 (日)

ジュディス・S・ニューマン『アウシュヴィッツの地獄に生きて』朝日文庫

私たちの住むアパートのドアにはユダヤ人の印がつけられていたので、強盗やこそ泥から逃れる術はありませんでした。男も女も、聖書に出てくるあのヤコブやサラのようになっていきました。

私たちの友人であり、解放者であったアメリカの手助けがなかったら、どんなにロシアが勇敢に戦ったとしてもその勝利はなかったでしょう。アメリカの兵士のおかげで生きていられる私たちにとって、その恩は一生忘れられないものなのです。

アメリカ軍の兵士はロシア軍の兵士よりもっと清潔で礼儀正しく見え、・・・・・

・・・・・イギリス人はアメリカ人よりずっと礼儀正しいようです。

ドレスデンに空襲攻撃を仕掛ける前に、連合国軍側は飛行機を使って、ドイツ人に降伏し白旗を掲げるよう警告したビラを撒きました。

田中優『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』河出文庫

ボランティアだからと、きちんと生活できるだけのおカネを支払わないことは問題だ。

「全体の予算が減って、たくさんの人たちが雇われた」ということは、一人当たりの給料は減ったということではないか。

NPOは、寄付で集めた資金で活動することになっている。

インフレの激しい国では、モノで持つことに経済合理性があり、通貨を貯めたら大損してしまうのだ。

問題を解決するときには鉄則がある。まず問題の原因を調べることだ。次に最大原因から順に、問題にしていくことだ。

井上達夫『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門』毎日新聞出版

自由市場経済中心主義と小さい政府を唱道する立場がリベラルと思われた時代もありましたが、今はこの立場は「リバタリアン」と呼ばれている。

国歌・国旗問題・・・・・制裁をちらつかせて強制することに反対しているのであって、・・・・・

アメリカは、自分が侵略した他国に対し、謝罪なんかしませんよ。

戦争政策は、国防軍もナチと一緒にやっているわけです。

パターナリズムというのは、父権的干渉主義とも訳されますが、・・・・・

民主主義の存在理由は何かというと、われわれが自分たちの愚行や失敗を教訓として学習する政治プロセスを、民主主義が提供してくれるということですね。完璧に頼れる人などどこにもいないが、愚者が自分の失敗から学んで成長することはできる。そのための政治プロセスが民主主義だ、と。

福田歓一先生が言うのは、政治学の基本概念はすべて古典・古代のギリシャ、ローマにある、と。ただ、二つだけが近代に出てきた。それが主権と人権だ。だから主権と人権は、近代になってカップリングして生まれたんです。

2023年1月25日 (水)

斎藤幸平『人新世の「資本論」』集英社新書

「社会主義か、野蛮か」というローザ・ルクセンブルクの警句が・・・・・

アメリカのバーニー・サンダースにせよ、イギリスのジェレミー・コービンにせよ、反緊縮政策の目玉のひとつは、グリーン・ニューディールだった。

<コモン>とは、社会的に人々に共有され、管理されるべき富のことを指す。

『ゴータ綱領批判』におけるマルクスの「各人はその能力におうじて、各人にはその必要におうじて!」という有名なコミュニズムの定義も・・・・・

本書の冒頭で「人新世」とは、資本主義が生み出した人工物、つまり負荷や矛盾が地球を覆った時代だと説明した。

2023年1月23日 (月)

アラン・コルバン『快楽の歴史』藤原書店

性交過剰をぜひとも避けなければならないのは男性の方である。女性にとって危険はそれほどでもない。

ブルダッハはこの点を明快に説き、女性は仰向けになるべきだと言う。・・・・・この自然な体位は陰茎全体を膣に導入することを許すので、怪我の危険が最も少ない、とモレル・ド・リュバンプレは付け加えている。とりわけ、もっとも快感を味わえるのがこの体位である。

最も議論の尽きないのが、一般に四つんばいで交わる後背位である。・・・・・男性器がより奥まで進入してしまい、危険が伴うこともある。

数多くの聞き取り調査の結果、クリトリスへの愛撫にはまったくなにも感じず、陰茎あるいは他の物体が膣に入って摩擦が起きるときにしか快楽を感じない女性が多いという事実を、この時代の末期にルボーは確認していた。

アウグスティヌスの貢献は倫理神学の歴史において決定的に重要だが、そのアウグスティヌスによれば、罪を犯す以前のアダムとイブにも肉体的結合はあったという。

イマラチオ(フェラチオとオーラス・セックス)は、獣じみた行為のひとつとして考えられ、すべての神学者から全面的に拒絶されていた。

2023年1月22日 (日)

栢野克己『小さな会社の稼ぐ技術 竹田式ランチェスター経営「弱者の戦略」の徹底活用法』日経BP社

先人は「戦術3分に戦略7分」と言います。

中小企業と屛風は広げると倒れる。

人には無限の可能性がある。でも、たった1つしか選べない。

職歴・趣味を深く掘るのが近道です。

・・・・・正解は1つではありません。原理原則や基本はあっても、実際の現場にはそれぞれ個々の事情があるので、正解は違ってきます。

ベルーナの戦略は「ダサい商品を、ダサい地域の、ダサい客層に、ダサいチラシで売る」。

・・・・・その代わり、何かあればうちで買ってください。高値で。

ザイアンスの法則

  • 人は、知らない人には攻撃的で、警戒心を持つ
  • 人は、会えば会うほど好意を持つようになる(この場合はハガキを使った間接的な接触)
  • 人は、相手の人間的な側面を知ると、より親近感を持つようになる

繁盛している飲食店は、予約の段階でお客を感動させている。

ペットがいる家庭には、ペット宛にもハガキを書いたらいいと思います。

やずやは通信販売を昔から通心販売と言っていますが、・・・・・

近いから、悪いことはできない○○リフォーム

独立には少なくとも3年の準備期間を設けるべきです。

 

2023年1月19日 (木)

マルクス・ガブリエル他『未来への大分岐 資本主義の終わりか、人間の終焉か?』集英社新書

ルイ・ナポレオンとトランプに共通するのは、偉大な過去に対する人々のノスタルジーです。

日本には、欧米にあるような産業別組合がなく、企業別組合があるだけです。

マルクスは資本主義の時代の成果であるテクノロジーの重要性を強調しています。

概念を扱う哲学がなぜ役に立つのか。

ハーバーマスが指摘しているように、ニーチェなしには、1968年の運動はうまくいかなかったのです。

シュミットは、国家社会主義者の法的基礎であり、法学者ですよ。どうやって、左派の味方になりえるんですか。

ハーバーマスの理論には存在論がありません。ハーバーマスには、実在性の事実構造についての理論がないのです。

ウーバーやAirbnbといった新しい企業は、熟練を要する仕事をまったく生み出しません。

インターネットを通じて単発の仕事を発注するギグ・エコノミーが大きな問題となっていますよね。

インターネット上の匿名性を根絶することです。・・・・・民主主義において匿名になることは許されないのです。

 

高橋昌一郎『自己分析論』光文社新書

正式な「内定」は10月1日以降にしか出せませんから、それ以前の採用通知を「内々定」と呼んでいます。

韓国語の敬語は、日本語以上に厳しいと言われているからね。

各文化圏において「円滑な人間関係を維持するための言語戦略」のことを「ポライトネス」と呼ぶんだけど、これが大事なのよ。

その「訳がわからない」議論が行き詰まった状態のことを古代ギリシャ語では「アポリア」と呼ぶんだが、・・・・・

「快楽主義」と主張したエピクロスなどは、「ソクラテスはバカだ」と公言していたくらいでね。

バートランド・ラッセルの『西洋哲学史』には、プラトンの「高貴な嘘」が、日本で達成されたと書いてある。

・・・・・その生命に関する議論の方が差し迫っているというのがカミュの論法だ。

橘玲『不条理な会社人生から自由になる方法 まだ、間に合う!働き方2.0 VS 4.0』PHP文庫

OJTは、要は「お金をもらって勉強する」制度です。

さまざまな調査で、自営業者の幸福度はサラリーマンより一貫して高いことがわかっています。

「企業」は自営業を含む「事業体(ビジネスの主体)」のことで、・・・・・コーポレートガバナンスは「企業統治」ではなく「会社(法人)統治」としなければなりません。

会社というのはイエの正メンバーである「おっさん」の生活を保障するためのもので、非正規のような「ヨソ者」「二級社員」がどうなろうとかまわないのです。

2023年1月11日 (水)

木山泰嗣『膨大な資料を迅速・正確に処理できる 情報をさばく技術』日本実業出版社

ものごとは結局のところ、(過去の経験もふくめ)かけた時間によって、得られる成果が決まります。

仕事でなにかをリサーチしようとするときには、脚注に記載されている「マニアックな情報」こそが、有益であることが多いです。

「合理的な経済人」という言葉が、租税法の分野にはあります。おおよそ、通常の合理的な経済活動を営む会社や個人であれば、こういうことを考えるであろう、というパターン思考です。こうしたフィルターを通してみることが重要です。

裁判で交わす主張書面(準備書面)などは、裁判所だけでなく、相手方にも送ることになっているのです。

2023年1月10日 (火)

冨山和彦・田原総一朗『新L型経済 コロナ後の日本を立て直す』角川新書

地方では働き手が不足しており、潜在的な仕事のニーズはずっと存在している。

人間が顔を突き合わせてやっていかざるを得ない仕事は、ローカルの現場に最後まで残っている。

東京一極集中の弱点はコロナ禍で明らかになった。人口密度と流行は明らかに関係している。

介護や保育をリモートにすることはできません。

補助金頼みで延命した企業は、常に補助金がないと食えないビジネスモデルを作ってしまいがちになることです。

L型のほうがその先の日本の経済成長の上でも伸び代がはるかに大きい。

サービスをつくらないと人が来ない、じゃないんだ。人がいればおのずとサービスが生まれるわけだ。

角栄は均衡を重んじたからこそ、地方、特に裏日本に道路を通すことが大事だと考えていた。

地方に分配を続けることで地方は地方で生産性を上げる努力をしなくなってしまうことにあります。

EBITDAが高いというのは、すなわち設備投資力があるということですから、・・・・・

ゾンビ企業というのは、具体的には、返しきれないほどの借金を抱えていて、その借金をどう考えても本業では返せませんという状態になっている会社のことを指します。

つまり自社の強みを磨き深めていくことと、自分たちにはできていない新しいこと、新しい能力を探して取り込んでいくこととのバランスを取っていないといけない。

 

青木雄二『ゼニの人間学』ハルキ文庫

銀行はちゃんと企業相手の大口の融資で儲けている。・・・・・個人が正面から挑んでも、まず相手にされない。

この世の中は、金持ちほどラクして儲かる。ラクとは他人を働かせて、自分は働かないでも儲かるということや。

売り上げを伸ばすためには、社員を増やさんといかん。規模を拡大しなければやっていけない。けれど、ひとたび拡張してしまうと、もう後戻りはきかなくなる。

金持ちというのは、そんな面倒なことにかかわらないものである。・・・・・金持ちなら、まず不動産を買って、そこにテナントとしてレストランを入れることを考える。この方法なら、たとえ店が繁盛しようが客が来なかろうが、家賃はきちんと入ってくる。ラクをして儲けることができる。

金持ちという人種は、カネがカネを生むマジックを熟知している。

金持ちは、金利や不動産収入によって、働かなくてもどんどんカネが増えていく。

人間の本質は、やはり、その人間が約束を守るかどうかという基本的な生活態度にあらわれるものだ。

・・・・・これはやはり、女性が、世間知らずなところに問題がある。男を記号としてしか考えていないから、記号が崩壊してしまうと、すべてが崩れてしまうのだ。

能力のない人間は公務員になるにかぎる。

2023年1月 6日 (金)

木山泰嗣『複雑なことでもスッキリ伝わる <超入門>説明術』日本実業出版社

とくに最初の一言を、ゆっくりと話し始めます。

聞き手のレベルに合わせる努力をするのです。・・・・・あなたの話は、あくまで聞き手のためにあるからです。

いま、全体のなかのどの場所にいるのかを示してあげるのです。

「最初はここまでわかればいいですよ」という線引きをしてあげる。

説明する時間が限られている場合は、「ポイントを伝えて資料を渡す」という方法もあります。

 

橋爪大三郎『ふしぎな社会』ちくま文庫

バートランド・ラッセルとか、もっと最近の哲学者とかが、ああだこうだと議論しても、名詞とは何なのか、一向に決着がついていません。

社会について考えるのは、だから、言語について考えることを抜きにして、何にも考えたことにはならないと、私は思います。

文字は最初、税を集めるのに便利で、政府が使ったものといいます。

いちばん大きな国は、戦争をしないのに、ほかの国に言うことを聞かせる力を持ちます。これを、覇権といいます。

アメリカにはキリスト教徒が多くて、契約を重視し、ものごとを文書のかたちではっきりしておく習慣があったことも、・・・・・

世の中の大部分の人びとが、ちょっとお金が足りないなと思って、仕方なしに働いてるという状態から、あなたはものすごく利益を得ているのです。

ギャンブルの期待値は、ゼロ以下です。平均すれば、誰も儲からないようにできています。

社会インフラは、道路や港湾のようなコンクリートのかたまりではなくて、人びとの勤勉や合理的な行動様式を育てることなのです。

社会主義は、不平等がなるべくないほうがよい、と考えますが、私有財産を否定すべきだ、とまでは言いません。

キリスト教も、人間は死なないと考えます。

仏教は実は、神に感心がありません。仏教は、人間に関心がある。

2023年1月 2日 (月)

佐藤志憲『あなたの店を超繁盛店に変える「9つのテクニック」』同文舘出版

私たち販売する側が、お客様に認めてもらうためには2倍速で進化しなくてはならないのです。

お客様が本当にほしいのは、商品を買うだけでの空間でなく、その空間に自分の居場所を感じることができて、存在を認めてくれる場所なのではないのか?

通行人が店に入ってくるためには、店の商品を見たい、入ってみたいと思うだけの心理状態を一瞬で植えつけなければならないのです。

確実に目を奪うような強烈なインパクトが必要なのです。

文字を読ませることによって、接客を不要にするのがPOPの効果です。

 

2022年12月16日 (金)

出口治明『日本の伸びしろ 悲観を成長に変える思考力』文春新書

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する(アラン)。

マルサスの予測には、技術革新が含まれていなかったのです。

僕の基準から見ると、江戸時代は日本史のなかでも、最低の部類に属します。徳川幕府が二〇〇年もつづけた鎖国政策のせいです。

日本のGDPがこれほどまでに拡大したのは一六世紀のことです。大きな理由として、世界通貨が銀の時代に石見銀山という世界屈指の銀山があったこと、織田信長が南蛮貿易を奨励するなど交易が盛んだったことなどが挙げられます。

世界ではじめて社会保険を制度化したビスマルクは、誰かを雇用するとは『その従業員の人生に責任をもつことだ』と言っている。

 

2022年12月 2日 (金)

久恒啓一編『平成時代の366名言集~歴史に残したい人生が豊かになる一日一言~』日本地域社会研究所

創造的な仕事ができる第一の要件は、社会に創造性を尊重する気風が盛んでなくてはならない。

きっぱりノーと言うことは、人生を楽にしてくれる方法なんです。

ケンカは必ず格上とやるべし。

イスラム社会では人物が立派であるかをはかるイルムという言葉がある。

地道な努力というものも、だれも気が付かないようでいて、結局は、次第に人の目にも立つようになるものらしい。

逆境の時こそ、先見性と機動力を試すチャンスである。

失敗は得意満面の間に宿る。

人間は五十で実力が完成する。

起こったことは仕方がないのだから、そのことを前提に最善を考えよう。

出る杭は打たれるものさ。それが嫌なら何もしないことだ。

不況は新しい種まきをする絶好の機会である。

わしはいいぞ。せやけどな、お金を払って見に来てくれるお客さんに、そんな芸でええんか!

順番を待つだけの人には永久に順番は来ない。

芸能の中で最高のものが落語。能や歌舞伎は権力の側についている太鼓持ち的な芸。

ゴッホは自分の目が本当に見たものを描く。いらないものは捨ててしまう。大事なものだけ強調して描く。

苦しくても腹立たしくても、顔色ひとつ変えないで別れるのがダンディーの道だ。

大手と同じものを作っていては負けてしまう。考え続けて差別化しろ!

要はどれだけインプットしているか、それがオリジナリティとして出て来るかが天才と凡才の違いなんだ。

直感・実感・大局観。どれかひとつだけではダメ。

悪名は無名に勝る。

時代の先を行く者は必ず石をぶつけられる。

オレみたいに何か新しいことをやろうとする人間は、無視されるリスクをいつも背負っているんだ。

常に前進し、変化を求める人間が好きだ。

自惚れず、卑屈にならず、自信と謙虚の間を上下しながら一生懸命やっていこう。

失敗は防ぎようがない。大切なのはその原因を突き詰めること。

仕事をするときは上機嫌でやれ、そうすれば仕事もはかどるし、身体も疲れない。

かっこよければすべてよし。

この世はやきもちから成っている。

人間の知恵は古典に尽きている。

追いつめられたときの多数決は、大変危険です。気弱になった集団の多数意見は、往々にして誤る。

人間は品格だ。品格の高い人間には低い人間は絶対に勝てない。

ポール・ジョンソン『インテレクチュアルズ』共同通信社

社会が原始的自然状態から、都会的洗練へと進展するとき、人間は堕落する、とルソーはい。

ルソーにとって「自然」とは「原初」、すなわち文明以前を意味する。

ルソーは一般意志を、自由を軸として記述しているが、それは本質的に権威主義的な方便で、レーニンの「民主集中制」を予兆するものである。

マルクスの『哲学の貧困』の中で、プルードンを、「小児病」で、経済にも哲学にもまるっきりの「無知」な男と責めたてる。

トルストイは、旧約、新約の中から、キリストそしてキリスト教会の教えの中から同意できる箇所だけちょこちょこ選びとり、残りを捨てたのだ。

トクヴィルが述べたように、合衆国には制度化された聖職者階級がなかった。

ヒトラーはナチス党とナチス親衛隊というはなばなしい弾圧統制組織を計画し、後にソン・エ・リュミエールと呼ばれる照明と音響による夜間集会の演出法を編み出し、恐るべき効果をあげつつあった。

ラッセルは天性の解説者だった。

紳士とは祖父が年に千ポンド以上の収入を持つものをいう。

ジョン。ヒューストンの自伝にはサルトルについてみごとな描写がある。・・・・・サルトルは「小さな樽みたいな男で、人間としてこれ以上はないと思えるほど醜い。顔はむくんでいて、しかもあばた。歯は黄色く、目はやぶにらみ」。しかしいちばんの特徴は終わりのないおしゃべりだった。

 

2022年11月30日 (水)

岩田温『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』イースト・プレス

他者の意見を尊重しないのが全体主義の特徴だからだ。

リベラルの正体は異なる意見を否定する極めて全体主義的人間なのである。

民主主義体制が陥りやすい危機は、トクヴィルが指摘したように「多数者の専制」という事態である。

権力者であっても従わねばならぬ法があるというのが、立憲主義思想の肝である。

人は実社会で役に立つためだけに生きているわけではない。

移民は単なる「労働力」ではなく、それぞれの宗教や文化に根差した価値観を持った人間であった。彼らは周囲に同化することなく、独自の価値観を保ったままヨーロッパに存在し続け、その数は増加している。

神の前では知性の有無は無関係であり、ただ信仰が重要である。こうした信念こそが「反知性主義」の原点なのであり、それは単純な「馬鹿」や「無知」とは異なる概念なのだ。

2022年11月29日 (火)

猪瀬直樹『言葉の力「作家の視点」で国をつくる』中公新書ラクレ

本イコール他者だからだ。

ファティックとは、どうでもいいような会話をつづけながら、人と人をつなぎ合わせる行為のことである。

左翼や右翼の言葉は、つまるところアジテーションであり、壮大な言葉を使っているようでいて、実際には中身がないところは等価なのである。

大言壮語の論理構成を検証すると、すべて「AはAである」と盛んに繰り返すところに特徴がある。だから感動が生まれない。これに対して、作家の太宰治や三島由紀夫の言葉は逆説や比喩に富んでおり、「Aでありながら、つねにBでもあった」と展開するから、印象深いのである。

夏目漱石は、『こころ』のなかで、「滅びるよ」と見えているなら、「何をしたら滅びないか」何か具体的な提案をしなければいけません。

 

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