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2019年12月12日 (木)

メアリー・エレン・オトゥール他『FBI元心理分析官が教える 危険な人物の見分け方』Gakken

私はだれよりも、直感を信じてはいけないことを骨身にしみて知っている人間だ。

アンガーマネジメント(怒りを処理すること)。

まずは行動を観察する。

反社会性パーソナリティ障害の人はナルシスティックで、大げさにものを言いたてる傾向がある。

ある人物が危険かどうかは、本人の外見を見ただけでは判断できない。

危険な人間は周囲に溶けこむのがうまい。

屋内にいるときに地震があったとき、いちばんいいのは外に駆けだそうとせず、上から落ちてくるものを防ぐために丈夫なものの下、たとえばベッドやドア枠の下にいることだ。

子ども殺しは刑務所での地位が最低になることが多いため、・・・・・

2019年12月 8日 (日)

鹿島茂『悪女入門 ファム・ファタル恋愛論』講談社現代新書

へたをすれば命さえ危ないと承知していてもなお、男が恋にのめりこんでいかざるをえないような、そんな魔性の魅力をもった女のことをファム・ファタルと呼ぶわけです。

破滅するだけの「価値」のある男であることが必要になります。・・・・・賭けるに値するだけの「賭け金」を有している男でなければなりません。・・・・・ファム・ファタルは、男が「賭け金」のすべてを失ってもいいと覚悟するほどの魅力がなければなりません。

二人が運命の仕組んだ悪戯としか思えないような偶然によって出会うという要素も不可欠です。

ファム・ファタルというのは、やはり、女性に対するギャラントリーが恋愛の前提となっているヨーロッパ型の社会でなければ存在しえないものなのです。

金の本質がわからずにただ楽しく暮らしたいと願う女ははなはだ危険だということです。

苅部直『丸山眞男ーリベラリストの肖像』岩波新書

いわく西洋近代の愚直な賛美者、いわく大衆から遊離した啓蒙家、いわく国民国家の幻像にしがみつく隠れナショナリスト。右側からは冷戦時代に共産勢力に迎合した学者先生と叩かれ、左側からはラディカルにつき進もうとしない保守性を糾弾される。

宣長は、儒学、とりわけ朱子学の倫理を、理窟によって人の「真心」を束縛しようとする、中国風の「漢意」の所産と見なし、それは支配者が、高邁な理想を掲げ人々を手なずけるためにこしられたものにすぎないと批判した。

絶対の正義は存在しない。しかし人は執念を持つものだ、それによって動くのだ、それがどんなにイリュージョンであっても、イリュージョンの方が現実よりも強い。

「最も意地の悪い」しうちを加えてきたのは、陸軍兵志願者訓練所で徹底した「皇民化」教育をうけて入営した、朝鮮人の一等兵だったと丸山は回想している。

カイヤットの映画の医師のように、たとえ自分では良心をもって接していると思っていても、植民地支配をうけている「現地民」からすれば、しょせん、憎むべき支配者の一員にすぎない。

私はあなたのいうことに賛成派しないが、あなたがそれをいう権利は死んでも擁護しよう(ヴォルテール)。

真の政治理論は必ず性悪説をとる。

宗教信仰までもが、国家や政治党派、あるいは営利団体による操作の対象となっている時代が、丸山の言う「現代」にほかならない。

2019年11月27日 (水)

マックス・マキューン『「戦略」大全』大和書房

目標は、無駄にならない何かを実行する能力を高めることだ。

戦略とは経験則と創造的手法の混合物だ。

完璧を目指すよりも、まずやってみよう。

企業は他社に勝つ(あるいは模倣する)ことに意識を向けすぎていると主張している。

重要なのは、一時的な強みを、継続的な強みに変えられる能力を高めることだ。これは、長期的に、ブルーオーシャン戦略から資源ベースの強みに移行することを意味する。

戦略の役割は、利益と顧客価値を最大にする方法を見いだすことだ。

ビジネスモデルとは、戦略スペース内で価値を創造し、それを収入に変えるためのアプローチのことだ。

レッドブルの創業者は、東南アジアの市場から学ぶことで、世界的なブランドを確立した。

戦略では、直観力は分析と同じくらい有効だ。

〝プランB〟は、戦略家の大きな味方になる。

多くの企業は、「同じ顧客のために同じことをする」という罠に簡単に陥ってしまう。

 

ジョン・イリチ『世界一わかりやすい絶対勝てる交渉術』総合法令

礼儀正しい人に対して反論するということは、常にとてもやりにくいことであるからだ。

気分が落ち着くまで静かに10まで数えてみることが賢明だ。

深呼吸して10まで数える。

10まで数えたら、もう一度10まで数える。

もし、相手が脅迫や威嚇をしかけてきて、あなたが同じように対応しないとする。すると相手は混乱し、自分の無礼な行為をやめ、それについて考えるだろう。そして、結果的にはあなたが有利になるのだ。

目標が現実的で妥当なものであればあるほど、その目標に到達する可能性はより高まるということを十分理解しておかなければならない。

別の目標もあらかじめ設定しておくことの利点は、代案をもっていることである。

「トークショーの司会」テクニックは、しかし、けれども、やはり、~以外は、という四つのキーワードを使用することにかかっている。

最悪の状況も、それを知ってしまえば心は平静になる。本当に辛いのは、はっきりわからない状態に置かれることである。

もう一度いっておくが、もしもあなたが相手の提案や対案を気に入っても、それを相手に漏らしてはいけない。

どの交渉でも同じだが、けっして必死になっている様子を相手に見せてはならない。

論争に勝って客を失っても、何も得るものはない。

怒りは理性の灯火を吹き消してしまう風である。

事実が思想と結びついたとき、世界に最も偉大な力が生まれる。

2019年11月24日 (日)

清水勝彦『経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由』日経BP社

科学で耳にする最も胸躍る言葉は、「私は発見した」ではなく、「へんだぞ」なのだそうです。

本当に経営に役立つのは「世代を超えて生きてきた法則=幹(あるいは根)」なのです。

成功企業の経営者が「当たり前のことを当たり前にやっているにすぎない」とほぼ異口同音におっしゃるのを聞いても、・・・・・

Ph.D.というのは「リサーチの学位」といわれるくらいなので、・・・

心理学とかマーケティングというのは、実はほぼ「統計」の学問であることも教わりました。

「確率」という言葉は、サンプル数が多くて初めて成り立つということを忘れてはなりません。

その時リーダーに必要なのは『任せたから勝手にやれ』と放っておくのではなく、『陰ながら見守る』という態度である。

「予想外のことは必ず起きる」と言いながら「予想外を最小にする」ことに努めていた。

専門家であるということは、自分の限界を知っていることだと思います。

「私がこういう作戦を立て、このようにして業績をあげました」ということが、きちんと言えなくてはならないのです。

何も考えずに200回素振りしても、腕が太くなるだけ。

合理性を前提にしたフレームワークや定量分析は、「分かりやすい」ばかりでなく、「教えやすい」のです。答えは結構客観的に出ますから、テストも採点しやすいです。

アイデアだけなら、誰かすでに考えていると思ったほうがいい。

 

 

2019年11月20日 (水)

ロバート・グリーン他『権力(パワー)に翻弄されないための48の法則 上』角川書店

一日たりとも油断するな。

誰一人として心から信用してはならない。友人も恋人も含めて、全員を観察せよ。

受けている寵愛におぼれて慢心してはならない。

主人より目立ってはならない。

友には用心せよ。

凄腕の詐欺師は、まったく平凡で目立たない外見を装い、人に特別な印象を与えないようにする。・・・・・ひとたびありふれたものでカモを油断させたら、その裏で進行中の欺瞞に気づかれることはない。理由は単純だ。人は一度に一つのことにしか注意を向けられないからである。目の前にいる退屈で無害な相手が、同時に別のことをもくろんでいるとは想像もつかない。

部下よりも先に口を開いてはならない。こちらが黙っていれば、相手は急いで話しかけてくる。

いったん評判が固まれば、とくに精力をつぎこまなくとも、存在感はおのずと増し、実際以上のパワーがあるように見えてくる。

忘れようにも忘れられないイメージをつくりあげて、世間の注目を集めよ。

与えてから奪え。

黒川伊保子『女の機嫌の直し方』インターナショナル新書

「何が正しくて、何が正しくないのか」で議論しても、まったく埒が明かない。どうも女たちは、世間(客観)に照らして正しいことを正しいと言うのではなく、自分(主観)にとって心地いいことを正しいと呼んでいるらしい。正解が「彼女の中」にある以上、手も足も出ない。

優秀な男性脳ほど、女性の機嫌を損ねるように動くからだ。

女性は、ことの発端から語りたがる。男性は、最初にゴール(話の目的あるいは結論)を知りたがる。

女性脳は、「怖い」「ひどい」「つらい」などのストレスを伴う感情が起こるとき、そのストレス信号が男性脳の何十倍も強く働き、何百倍も長く残るのである。そして、共感してもらうと、その余剰な信号が沈静化するようにできている。

論理や数字で説明できないからといって、女性が一生懸命伝えたがっていることを、どうか軽んじないでほしい。

女は共感されたい、男は問題解決をしたい。

女性に接するとき、最も気に留めておいてほしいのは、とにかく共感。「いきなり問題解決」は、たいていの場合、仇になる、と心得てほしい。

2019年11月10日 (日)

岡田暁生『オペラの運命 十九世紀を魅了した「一夜の夢」』中公新書

ヨハン・シュトラウスの『こうもり』を唯一の例外として、正規のオペラ劇場は絶対にオペレッタを上演しないのである。

十八世紀末のモーツァルトから二十世紀初頭のリヒャルト・シュトラウス/プッチーニまでの時代である。この百数十年こそはオペラの黄金時代であり、オペラが最もオペラらしい時代であった。

オペラが発展したのは何といってもイタリアの諸都市であり、ミュンヘン、パリ、ウィーン、つまりカトリック圏の宮廷都市である。

美しい詩文の抑揚を心掛け、オペラから喜劇的要素を追放した。こうして1720年頃に成立したのが「オペラ・セリア」と呼ばれるジャンルである(なお喜劇的要素はオペラ・セリアから分離されて、「オペラ・ブッファ」というもう一つのジャンルを形成することになる)。

モーツァルトのオペラは、少なくともうわべだけ見れば、おふざけと官能の連続である。

ワーグナーの『ニュルンベルクの名歌手』は、『魔弾の射手』と並ぶドイツの国民オペラである。第二次大戦中にナチスはこの作品を党大会で記念上演するなど、「愛国オペラ」として徹底利用した。

ムッソリーニもまた国民的作曲家ヴェルディを政治的に利用しようとしたのである。

若林計志『プロフェッショナルを演じる仕事術』PHPビジネス新書

人は常に新しいものを求めていながら、同時になじんだものを求めます。

フレームワークは抜け漏れを防ぐチャックシートとして役立つのです。

知りたくない事に対して情報を遮断し、耳を貸さない事を「バカの壁」と呼びます。人間が最終的に突き当たる壁は「自分の脳」であり、一旦自分が正しいと思い込んでしまうと誰でも「バカの壁」を作ってしまうのです。

「イケア」は、ディズニーランドをベンチマーク(お手本)にしています。

謙虚になって学ぶ心を身につければ、どんな事からでも学ぶ事ができる。

 

2019年11月 1日 (金)

熊野英生『なぜ日本の会社は生産性が低いのか?』文春新書

心配すべきは、未来のことだ。あなたは誰も他人を育成していない。あなたが会社からいなくなると、あなたが果たしてきた重要な役割が世の中から完全に消滅する。

過去の成功体験から、余剰資金を高い収益資産に投資する発想よりも、組織を統制してキャッシュフローをコツコツ増やすことに執着するのである。

結局のところ、私たちは節約で利益を積み上げるという成功体験から抜け出せない。

日本には多くの分野において突出した非価格競争力を発揮する企業がないからだと筆者は考える。

高齢化のトレンドを変えられない。・・・・・経済の主役たる企業が継続的に稼げる商売を発見し、若い勤労者世代への所得分配を増やして新しい需要の担い手としてのリッチ層、新しい中流階層を育てることである。

「何か有効な投資をしたい。でも、投資をする代わりに、手元資金が目減りするのは怖い」。そうした葛藤が、経営者の心の奥底で渦巻いているのだ。

2019年10月28日 (月)

島田雅彦『深読み日本文学』インターナショナル新書

神話は古代人の生活の記録や未来への警告、そして過酷な運命を受容するための装置でもあるのです。

「超自我」とは、自我に対して道徳的な監視や命令などを行うとされるものです。

春樹作品にとっての超自我の正体は「アメリカ」です。

カフカも登場人物の名前を、しばしばイニシャルで表記する作家でした。

ナショナリズムという概念は、ある意味で「民主化」とペアを成しています。なぜなら、ナショナリズムとは上から押し付けられるものではなく、下から突き上げてくるパトス(情念)だからです。民衆にある程度の表現の自由が与えられていないと、つまり民主化していないと、ナショナリズムは盛り上がりません。

古代ギリシャの叙事詩の作者たちも、ある地域について書くときに「その地方の有名人は誰々である」という説明をしています。

無頼派とは、第二次世界大戦直後の混乱期に、反俗・反権威・反道徳的な作風で活躍した作家たちのことです。

トランセンデンス

 

池上彰・佐藤優『知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術』文春新書

NATOは、小国が多い欧州とアメリカによる集団的自衛権に基づく組織。もしロシアに攻撃されたらアメリカが助けに来てくれるという前提で組織されています。

イギリスの原潜の母港はスコットランドにあるんです。

テロリストというのは、ローンウルフ型でも徹底的に訓練された人でも、最後に命を捨てるというときには必ず「我」が出るという。この世において自分がなしとげたことの足跡を残しておきたくなるというのです。

共謀罪の問題は、これこそが現代の治安維持法である点です。近代法において、具体的な行動を伴わずに内面にとどまっているうちは法律の対象ではないという原則が、テロリズムには適用されないという発想なんです。

パリのテロリストの摘発では、容疑者を全部殺してしまったでしょう。常識的には、生け捕りにしたほうが情報を取れるのに、殺してしまったのはなぜか。生け捕りだと公判をしないといけない。・・・・・・・死刑制度がなくなると、超法規的な処刑が起きるわけです。

アイゼンハワーがやったノルマンディー上陸作戦だって、ソ連軍がもう少しベルリンに迫ってからやれば簡単に勝てた。

オルタナ・ファクトとは、「第一条、教祖は正しい。第二条、教祖が誤った場合は第一条に準ずる」という二条から成り立っている世界でしょう。

スターリンの著作には必ずゴシックが出てきますね。

アラブ地域というのは、いわゆる国民国家ではなく、部族や宗教が支配的ですから、どこも非常にやっかいな国内事情を抱えています。例外として国民国家らしいのがエジプトですね。

中間団体的な、たとえば公明党みたいなものがだんだん細っていく。これはモンテスキューが『法の精神』で非常に危惧していた民主社会のあり方です。中間団体が力を失うと、結果として暴力装置を持っている国家が力を持ってしまう。『法の精神』はよく読まれていますけど、権力分立ばかり取り上げられている。あんなのはじつは小さい話で、ポイントは中間団体の重要性です。

2019年10月 5日 (土)

志賀櫻『タックス・オブザーバー 当局は税法を理解しているのか』エヌピー新書

多くの家計では社会保険料の方が、所得税と消費税の合計額よりも多い。

カフカの『審判』では、主人公のヨーゼフ・Kは自分が何の罪によって裁判を受けているのかを知らせてもらえない。

大島訴訟の判決がその後の租税訴訟に多大な影響を与えて、納税者の権利利益の保護を阻害してきた。これは大問題である。

「代表なければ課税なし」のように、税制と民主主義の成立には歴史的にも密接な関連がある。

アベノミクスの3本の矢といっても、実際に中身があって発動されているものはクロダノミクスしかない。アベノミクス・イコール・クロダノミクスなのである。

長期的な経済成長というものは、供給サイドにおけるイノベーションによって生じる。このことを主唱するのはシュンペーターである。

ピケティの議論は、タックス・ヘイブンにおける莫大な額の隠匿という点についての考察が欠けている点が指摘されなければならない。

軽減税率は、低所得者・高所得者にかかわらず、全ての人が消費する生活必需品に適用される。従って、逆進性対策にはならず、むしろ多く消費する高所得者への恩恵が相対的に大きいであろう。また、全ての人が消費する生活必需品に適用するということは、税率を下げることと同意義である。そうすると何のための税率引き上げとなるのだろうか。

ピケティの『21世紀の資本』にも法人所得税は「源泉徴収」であるという言葉が自然に出て来るが、経済学的に標準的な考え方である。

サッチャリズムやレーガノミクスのサプライサイド・エコノミクスによって、・・・・・

「年末調整」の制度は、第二次大戦中のナチス・ドイツの発明に係るものである。

2019年10月 2日 (水)

出口治明『リーダーは歴史観をみがけ 時代を見とおす読書術』中公新書ラクレ

司馬さんの持ち味は、展開のおもしろさのために都合のいいエピソードをうまくピックアップしてみせるところで、歴史本来の事実関係とは別のものになっています。

歴史を見る場合、基本となるのは次の2つ。ブローデルも指摘している気候と、そして交易です。

交易とは、たんにモノが動くだけではなく、人が動くことで病原菌も一緒に移動する。

ネーションステートが完成したのは、ヨーロッパの「1848年革命」というのが、今日の多くの学者の見解です。

日付の特定できる最古の印刷物は中国の敦煌で発見された金剛経(868年)だった。

ダンテの「神曲」は、トレードの工房で翻訳されたムハンマドの天国と地獄への旅を扱ったイスラームの物語「階梯の書」から多大のインスピレーションを得ている、と言われている。

4000年前に書かれた「ギルガメシュ叙事詩」に登場するレバノンスギ。

岩倉使節団が最も感銘を受けたのは、ドイツ帝国宰相ビスマルクとの会見だったと言われている。

タカラガイは均一性、希少性、持続性という現代のビットコインと共通する性格を有し、・・・

フランス料理はバクダードの宮廷料理から始まったといわれている・・・

イスラム法は行為規範であって、義務、推奨、中立・許容、忌避、禁止という5つの範疇がある。

物事を論じる時には、まず、言葉の定義を明確にしなければならない。

ナショナリズムとは劣等感と不義の関係を結んだ祖国愛である。

ブローデルは間違っていると断言し、ホイジンガの先駆性を評価する。ブルクハルトとホイジンガが過去200年間で最も優れた歴史家なのだ。

自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子供のままでいることだ。

2019年9月27日 (金)

篠田英朗『ほんとうの憲法―戦後日本憲法学批判』ちくま新書

そもそも憲法9条1項は、1928年不戦条約(ケロッグ=ブリアン協定)の焼き直しである。

アメリカ独立宣言や合衆国憲法は、「nation」の主権といったフランス革命的な考え方を採用せず、ただ「people」が全ての権力の源流であることだけを宣言した。

アメリカのおける人民(people)に依拠した概念構成は、イギリス名誉革命期のジョン・ロックの社会契約論の理念によって最も鮮明に説明される。

憲法問題研究会は、明白に護憲派の集まりであった。

美濃部が、ドイツ国法学の雄と言えるイェリネックに強い影響を受けていたことはよく知られている。

2019年9月26日 (木)

細川昌彦『暴走トランプと独裁の習近平に、どう立ち向かうか?』光文社新書

米国は乗用車で2.5%、ライトトラックで25%の関税をかけており、これを死守しようとしているのだ。

ビッグスリーの儲け頭であるピックアップトラック、SUVなどには、「ライトトラック」として25%の関税がかけられている。乗用車では収益を上げられないビッグスリーにとってこれを死守することは死活問題だ。驚くことに米国は50年以上も前からこの高関税を譲らない長い歴史がある。

米国は日本からの関税引き下げ要求をかわすために、日本市場の閉鎖性をわざと言い続けているという本質を見抜かなければならない。

相手国は、別格の中国を除いて、米国の貿易赤字の相手国である日本、欧州、韓国、カナダ、メキシコなどだ。

代表的な中国の民間巨大企業が、3大ネット企業のバイドゥ、アリババ、テンセントだ。これらの3社は頭文字をとって「BAT」と呼ばれている。

企業価値が10億ドルを超える未上場企業を「ユニコーン」と呼ぶが、・・・・・

中山健夫『京大医学部で教える合理的思考』日経ビジネス人文庫

経験だけを重視し過ぎると物事のイメージが固まって、「世間一般にも通用するに違いない」と無意識に思い込んでしまいます。

最近は、熱意や義理人情だけでは通用せず、「商品の購入がいかにあなたの利益になるか」を納得してもらえないと相手にされなくなった。

トロッコ問題・・・・・5人が犠牲になるより1人の方がいいという判断は「功利主義」、5人の命を救うために他の誰かの命を犠牲にしてはいけないとう判断は「義務論」

ワクチンと生物兵器はほとんど変わらない。

ブロートストリート事件。

2019年9月22日 (日)

島田裕巳『お経のひみつ』光文社新書

告別式の部分は仏教がかかわりをもたず、無宗教で営まれる。

仏典はすべて、仏教の開祖である釈迦の教えを記したものとされている。その証拠に、あらゆる仏典は、「如是我聞」ということばではじまっている。これは、「私は釈迦の教えをこのように聞いた」という意味だ。

開祖と言われる人物がその教えを直接書き記すということはほとんどない。

『法華経』は、日本の仏教の歴史のなかでも、もっとも重要なお経と言えるものだが、・・・・・

宮沢賢治は、『法華経』に対して強い信仰を持っていた人で、・・・・・・

旧約と新約という区別はキリスト教徒が行っているもので、ユダヤ教徒にとっては意味をなさない。

『般若心経』が中心に説こうとしているのは、どうやらそれまで存在した部派仏教の教えを否定し、真理は空にあるということのようなのだ。

『般若心経』はインドで生まれたものだから、・・・・・

『般若心経』は、明らかにそれ以前の部派仏教の教えを否定し、空の教えにもとづく大乗仏教の立場を鮮明にしたお経である。

『般若心経』は、部派仏教を否定し、大乗仏教を賞賛するだけではなく、究極的には密教の教えこそがもっとも優れているという立場をとっている。

仏教のなかには、今日東南アジアなどに広がっている上座部仏教と、日本を含め、東アジアに広がった大乗仏教という2つの流れがある。

日本の律令制度のなかで、左大臣の方が右大臣よりも位として上とされてきたのが、・・・・・・

2019年9月19日 (木)

望月実他『最小の努力で概略をつかむ! IFRS決算書読解術』阪急コミュニケーションズ

IFRSでは、投資家の意思決定情報として有用なキャッシュ・フローを生み出す能力を重視しています。

IFRSで利益概念が当期純利益から包括利益まで拡張した背景には、企業活動の成果を考えるときに資産及び負債の価値変動リスクを無視できなくなってきたことが大きいと思います。

IFRSでは、・・・・「税引前当期利益」が最初の利益となっています。

特別利益や特別損失には、必ずしも臨時で突発的な損益だけが計上されているわけではありません。・・・・・特別損失に含まれる固定資産除却損や固定資産売却損益などは毎期発生する方が自然です。

IFRSの連結財務諸表は「経済的単一体説」で作成されているため、・・・・・

事業会社が大大奥の現金を持つ理由としては、M&Aの機会を逃さないようにしている、・・・・・

出荷基準は「リスクと経済価値の移転」という要件を満たさないため、IFRSでは売上計上基準として認められません。

 

«橘玲『バカが多いのには理由がある』集英社文庫

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