成毛眞『本は10冊同時に読め!』三笠書房
欧米では、『ロンドン・エコノミスト』を読むか読まないかは、人間か非人間かというぐらいに明確な差がある。
欧米のエリートと話していると、シェークスピアの話は普通に出てくるし、それらの本を読んでいるという前提で会話が成り立っている。
どんな革命もテロから始まった。
歌舞伎と能、狂言の区別ができない日本人は多い。
歌舞伎は前知識がない状態で観に行っても、面白さがわからない。ストーリーを知ってから行くものであり、何も知らずにいきなり楽しめるというようなものではないのだ。
白水社のように本を心から愛する編集者が考えたと思えるような、本の世界観を見事に表現したカバーを見たら迷わず手にとる。みすず書房、淡交社のような渋いカバーにも弱い。
マキャベリの『君主論』の中には、征服したときには即刻、元の国王の大臣全員の首をはよね、と書いてある。前の君主がやっていたこととは正反対のことをしろ、ともマキャベリは書いている。
「あんなにふざけたヤツはいなかった」と思われるぐらいでないと、人生の主人公を演じきったとはいえないだろう。
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