島田紳助『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』幻冬舎新書
僕の場合は、ビジネスという横文字が想像させるようなカッコイイものとはちょっと違う。もっとベタな、いうなれば、“商い”がやってみたかったのだ。
人に何かを買ってもらうということは、人の心を動かすということだ。
成功しているところは、どこもみんな個性的だ。業界の常識を覆すようでなければ、おそらく本物の成功は望めない。ビジネスで成功している人は、おおむね変な人が多い。いや、これは悪い意味ではなくて、良い意味で、極めつきの変わり者が少なくない。
商売をしている人はその道のプロではあるけれど、プロであるがゆえに見えていなかったり、見ようとしない部分がたくさんある。ところが、お客の目には一目瞭然なのだ。ある店に、とんでもなく感じの悪いおばちゃんの店員がいる。あの人が一人いなくなるだけでも、店の売上げが20パーセントは増えるんじゃないかと僕は思っている。だけど、おそらく経営者はそのことに気づいていない。
今の世の中、商売で成功している人なんてほんの一握りなのだ。そんな同業者やプロの集まった失敗だらけの業界がなんぼのもんや。
お金は抽象的な概念。
経験からいっても、儲けようとして何かをするとたいてい失敗する。ビジネスも儲けることを目的にしたら、上手くいかないのだ。目先の儲けばかりが気になって、視野が狭くなるからだ。目が狂う、判断が鈍る。勝つと思うな、思わば負けよ。
商売は交換なのだ。
飽きるということは、つまり慣れるということで、それは人間の持っている基本的な性質なのだと思う。お金があったら、お金があることに慣れてしまう。贅沢な悩みと言われようと、それが人生の真実だ。お金は便利なものだけど、人生の幸せとは無関係なのだ。
これまでの人生で何がいちばん嬉しかったか?と問われたら、やっぱり「16歳の誕生日に親父が買ってくれたバイク」と答える。
自分はビジネスが好きだと思っていたけれど、本当はそうではなくて、若かったあの頃に戻りたいだけなのだ。
実際の行動に移すのはまだ先だ。スタートしたら、まず徹底的にリサーチする。どうすれば成功するか、成功するには何が必要かを考えるのだ。
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