小山政彦『へえ、儲かる会社はこんなことをやっているんだ!』三笠書房
われわれコンサルタントは、一種の情報提供業です。
私の場合は意識的に脳の引出しを2つに分けて、情報を管理するようにしています。ひとつは「すぐに取り出して使うための引出し」、もうひとつは「いつか何かのときに思い出すための引出し」といった具合です。
数千年にわたって培われてきたユダヤ商法。その財産づくりの基本は、財産3分法だ。「現金」「不動産・貴金属」「事業」という3つに資力を分散しておき、チャンスとみればそれらを活用してさらに増すわけである。
人件費は固定経費ではなく、設備投資なのである。
知らないことは、知っている人に聞くのがいちばんはやい。迷う者は道を聞かず-なのである。わからなかったら聞けばよい、調べればよい!それが情報収集の極意である。
セブン-イレブンでは、「販売中止」の指示が出るや、わずか20分で全国1万店舗からアイスモナカが消えたそうである。このはやさがすごい。セブン-イレブン躍進の原動力のひとつは、このような情報のスピードなのである。
恋人の寿命は、1358日だという。
お客様を倍にすること。倍にすれば、法則上ルート2、つまり1.4倍程度は、本来売ろうと思っている商品の売上も伸びてくるものなのだ。お客様を増やすには売れないメロンを店先に置くより、売れるジャガイモを店先に置く方がいいに決まっているのだ。
立地がいいか悪いかは、店前通行量が多いかどうかで決まる。それがすべてだといってもいい。
製品に客の心をつかむ要素を乗じたものが商品。ブラン力や情報、企業の哲学や理念、サービス力をより多く兼ね備えたものが商品なのである。
立看板は、カーブ沿いがベストポジション。色は青でも緑でも赤でもなく、黄色基調のものがいちばん印象に残っているはずである。
チラシはどうか。最初に左上に視線がいき、その流れで右上の端までたどりついたところで、再び左に移り、そこからまた右に移動し、そこが終わったら、再度左にいくというのがパターンだ。ちょうど、ローマ字の「Z」を描くような視線の動きが一般的である。
チラシを分類すると、「自己満足チラシ」、「目玉型チラシ」、「価格帯別チラシ」、「グレード別チラシ」、「客層別グレードチラシ」。
地域一番店を目指そうとするならば、①商圏内での自店・自社での扱い商品のシェアを高め、②商圏人口を拡大し、③一番商品数を増やす、という手順で進む。あるいは、一番商品をつくろうとすれば、以下のようなことに全力で取り組む。①商圏内で26%のシェアをとっている、②伸び率が一番である、③売れ筋商品である、④競合店と比較して、アイテム数、価格で優っている、⑤競合店にはなく、しかも一定のお客様がついている。つねに一番化を志し、一番を多く持つこと-それが成功の方程式なのだ。
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