トム・ピーターズ『トム・ピーターズの経営破壊』TBSブリタニカ
すべての組織が、あらゆるものを廃棄する覚悟をしなければならない。
市場で優位な立場を保持するには、次々に新たな挑戦をして、競争相手を出し抜くしかない。さもなければ相手に蹴落とされる。
本当に「けったいなヤツ」とは、六歳だろうが六十六歳だろうが、いつでもトラブルを起こしているような人間を指すのではないだろうか。
経理でも製作部門でも、私がいちばんキラリと光っていると思う人間は、かならず組織に溶け込めずにひどく苦労する。
一般に天才と呼ばれる人びとは社会の周縁に生きていて(いつもありきたりの常識とその売り込み屋を疑ってかかり)、何歳になっても子どものように「知的な無邪気さ」をもちつづけるという。
才能ある人は、自分の好きなように振る舞う。それが才能のある人間と月並みな人間の違いだ。
まず第一にしなければいけないことは、「おもしろい企業」をめざすこと。もう、「やるっきゃない」のである。
本当に「突飛な変わり者」をつかまえたら、法外なカネを払ってでも、また取引銀行が真っ青になろうと組織が混乱しようと、構わずに採用すべきだ。
あなたの製品カタログを16歳の娘さんに点検してもらうべきだ。
「クレージー」かもしれないが、それが「まともなもの」なのだ。
『エクセレント・カンパニー』を書いたとき、「エクセレント」の度合いを測る尺度として、企業の長期的な財務状態を挙げた。今思えば、考えが足りなかったと思う。
人びとがどうしても買いたくなって店まで出かけていくような、何かわくわくする魅力がなくてはだめだ。
履歴書に何の空白もなかったり、二つ三つの事故がないような人間は雇うなかれ。どうだろう、あなたにもそうする勇気が湧いただろうか。無理かな、とも思う。だがそれなら、今後もありふれた製品・サービスを提供するだけの会社で甘んじるしかない。
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