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2009年3月 1日 (日)

遠藤功『ビジネスの”常識”を疑え!』PHPビジネス新書

フレームワークというのは、いってみれば企業活動を平面的にとらえたものにすぎない。つまり、ダイナミックに行われている企業活動をそうした既製の枠組みにはめ込んで把握しようと思っても、もともと無理な相談なのだ。

企業の環境分析にツールやフレームワークを用いるなら、出来合いのものをありがたがって使うのではなく、どういう項目で分析する必要があるのかという評価軸から自分たちで考え、独自のフレームワークをつくるところから始めなければならない。

既存の商品や店舗が低迷しているから、そこは放っておいて新商品や新店舗に活路を見出そうというやり方では、一度や二度はうまくいっても、遅かれ早かれ行き詰まるのは目に見えている。いまある商品や店舗の売り上げを着実に伸ばす工夫をきちんとやって、そのうえで余裕があれば、新商品や店舗のことを考えるというのが、昔もいまもビジネスの基本であることに変わりはない。

POSデータはあくまで、現在の顧客層を対象にした実績管理であると理解しておくこと。つまり、どんなお客様がどのような商品を好んで購入しているのかといったことはよくわかるのだが、そこから外れる顧客の嗜好や傾向は、いくらPOSデータを眺めても、決して見えてこないのである。「明日の顧客」に届く商品はなにか。それはPOSに頼っていてもわからない。POS以外の市場調査などを通じて、自分たちで考えるほかないのである。

真に優秀な人間とは、自分がいなくなっても業務の品質が下がらないような仕組みをつくり上げた人のこと。

「仏作って魂入れず」では、内部統制はいつまでたっても実現できない。

セブンイレブンの鈴木会長が「他店見学厳禁」を社員に徹底しているのも、安易なベンチマーキングは百害あって一利なしであることを知っているからである。

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