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2009年3月 3日 (火)

山田玲司『非属の才能』光文社新書

二十四時間三百六十五日、魚のことばかり考えているさかなクンに、四〇歳まで自分が何者なのか悩み続けたのっぽさん。彼らは、群れの掟に従えば、人と違う自分だけの感覚、自分だけの才能がすり減ることを知っていた。

俳句の感想まで誰かと同じにすることはご勘弁願いたかった。

「まだ結婚しないんですか?」みたいな感覚まで他人様と合わせろとなると、それはもはや協調を求められているのではなく、同調を求められているのだ。協調はしても同調してはいけないのだ。

失敗したのではない。一万回うまくゆかない方法を見つけたのだ。

ムラの掟と場の空気を最優先し、とりあえず無難に生きた人間が歴史を変えることなどあり得ない。

医者や弁護士になる試験はあっても、ブルース・リーになる試験はない。

あまり苦労せずに安定した人生が送れるという親心。つまりこれは、自分の子どもの背中に「私は凡人」というタグを貼りつけているのと同じことだ。

伝説的番組『できるかな』の「のっぽさん」は、子どもを一度として未完成な人間として扱ったことはないという。子どもは「小さな人」なだけで、すでに立派な個人だと言う。

王道は大渋滞しているのだ。

本当に魅力的なものは、そもそも道のないところにあるのだろう。

人生を変えた出会いはたいてい「なんとなく直感」で決めたときに訪れることが多い。

実際には、そういった変わり者がやがて群れ全体の流れを変え、いつしか彼らは「ヒーロー」と呼ばれる存在になる。

変わり者のいない群れは、多数決と同じでいつも同じ思考・行動をくり返し、環境や時代の変化に対応できず、やがて群れごと淘汰されてしまう。停滞した群れの未来はたいがい変わり者の「迫害されがちな才能」にかかっている。変わり者は一利なしどころか、百利を生む可能性を秘めているのだ。

「みんなが昼に行動するなら、私はそのあいだ寝てますよ」みたいな戦略も、生存競争では有効な戦略なのだ。

あえて崖の上で暮らすことを選んだヤマユリやドールシープ、まさかの超深海生物に、灼熱の砂漠に住み着いた変わり者までいる。

一度失踪してしまうとそのまま会社を辞めてしまう人間が多い。これでは、せっかくの一皮剥けた貴重な人材が会社に残らない。というのも、失踪して戻ってきた者は、失踪しなかった者よりクリエイティブな仕事をする可能性が高いからだ。会社という小さな属から一度外れて物事を見た経験は、必ずプラスに働く。だったら、事前に失踪権さえ与えておけばいいだけの話だろう。日本人は、群れから一度はみ出した者を二度と群れに受け入れないことがほとんどだ。それでは非属の才能の持ち主を孤立させるだけで、群れ自体の利益にも結びつかない。

情報が少なければ少ないほど、制約が多ければ多いほど想像力は豊かになるといって言い。

危うい価値観に支配された群れのなかから発される人の言うことは99%聞くな。

彼らにとって「引きこもる」ということは、おのれの内なる宇宙に耳を傾けるための最低条件なのだ。

和をもって属さず。

新しいことにチャレンジすれば、結果は必ず“失敗”である。

何かを本気で三回すすめられたら、絶対にそれを試してみることにしている。

メスの遺伝子ははるかに優秀で、何が人間にとっての価値かということを見抜いてしまう。

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