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2009年4月15日 (水)

谷原誠『他人を意のままにあやつる方法』ワニの選書

どんな人間にも、これだけは譲れないというプライド、心の聖域というものがあるのだ。

他人を説得するさいにかならず心に留めておくべきことは、「他人の自尊心を傷つけてはならない」という鉄則である。

アリストテレスは『弁論術』のなかで、「人間は、愛しているときと憎んでいるとき、また怒っているときと冷静なときでは、それぞれ同じ一つのものが同じには見えず、まったく別の物に見えるか、またはかなり違う物に見える」。

イギリスの大政治家であったディズレイリは、「他人と話をするときには、その人のことを話題にしなさい。そうすれば、その人は何時間であろうともこちらの話を聞いてくれるだろう」。

返報性の原理とは、人が相手から何らかの好意的な行為を受けた場合には、相手に好意的な行為のお返しをしなければならないという心理状態に陥ることをいう。

一貫性の原理は、一度自分の考えを表明したら、それに縛られ、一貫した行動を取ってしまう傾向を指している。

ソクラテスは、対話という方法を重んじたことで知られる。そのテクニックとは、質問を繰り返していきながら、自分の意図する結論に相手を追い込み、最終的に相手にそれを認めさせるというものである。自分の意図する結論へ導くことにならざるをえないような二者択一の質問なのである。

決死の覚悟とは、「相討ちならば最高。犬死にもありうる」という思いである。

押さば引け。引かば押せ。

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