御立尚資『戦略「脳」を鍛える』東洋経済新報社
ポーターに代表されるアカデミックな戦略論は、企業の勝ちパターンをミクロ経済学の視点で定量的に分析し、何らかの枠組みとして提示したものだ。
必須コンセプトワード
- コスト系:①スケールカーブ、②エクスペリアンス・カーブ、③コスト・ビヘイビア
- 顧客系:①セグメンテーション、②スイッチングコスト、③ロイヤリティ、④ブランド
- 構造系:①V字カーブ、②アドバンテージマトリクス、③デコンストラクション
- 競争パターン系:①ファースト・ムーバー・アドバンテージ、②プリエンプティブ・アタック、
- 組織能力系:①タイムベース競争、②組織学習、③ナレッジマネジメント
企業が新しい商品やビジネスモデルをつくるとき、いろいろな調査を行なって数多くのサンプルデータを集めたりするが、こういったアプローチによってイノベーションといえるような新しい商品が出てきた例はほとんどない。なぜなら、本来消費者は一人ひとり違うものであるのに、例えば、100人にアンケートして出てくる結果は平均化されてしまうため、本当の姿がわからなくなるためである。
何か新しい切り口を探さなくてはならないときには、ユニークなユーザーを探し、そこから何か新しいものはできないかと考える。
« 岡本吏郎『会社にお金が残らない本当の理由』フォレスト出版 | トップページ | ドラッカー『イノベーションと起業家精神』ダイヤモンド社 »
「経営戦略」カテゴリの記事
- ティム・ハーフォード『適応戦略 優秀な組織ではなく、適応する組織が生き残る』Discover(2023.09.06)
- 栢野克己『小さな会社の稼ぐ技術 竹田式ランチェスター経営「弱者の戦略」の徹底活用法』日経BP社(2023.01.22)
- 三品和広『経営戦略の実践2 企業成長の仕込み方』東洋経済新報社(2022.07.02)
- 嶋口充輝・内田和成・黒岩健一郎『1からの戦略論』中央経済社(2021.12.15)
- 牟田學『社長業全集 社長の売上戦略』日本経営合理化協会出版局(2020.03.22)
« 岡本吏郎『会社にお金が残らない本当の理由』フォレスト出版 | トップページ | ドラッカー『イノベーションと起業家精神』ダイヤモンド社 »
コメント