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2009年4月27日 (月)

ドラッカー『現代の経営』ダイヤモンド社

事業の主要な目的は、マーケティングと顧客の創造。

スイフトが喝破したように、単葉食物しか育たないところに、新たに複葉食物を育てることのできる人こそ、哲学体系の創始者よりも人類の進歩に貢献する。

将来ボタン一つで動く工場ができれば労働者はほとんどいらなくなる。もっともこの主張は、もしほとんどの労働者が失業して収入の道を絶たれれば、無限に生産される商品をいったい誰が買うのかという問題には、全然触れていない。

「買い手が用心せよ」という古い格言を、「売り手が用心せよ」という新しいことばで置き換えること。

事業とは何かを決定するのは、あくまで顧客である。顧客が「値打ちがある」と思うこと、それが決定的な重要性を持っているのである。顧客のみが雇用を保障する。

経営経済学の指導原理は最大利潤の追求にあるのではなく、むしろ損失の回避にある。事業の運営にはつねに危険が伴うものであるから、事業はつねにこの危険に備え、危険を補填するに足るプレミアムをつくり出さなければならない。しかもその源泉はただ一つしかない。つまり、それが利益である。

どの企業も、現在使用している各種の報告や手続きが、そのまま全部必要かどうか、定期的に調査しなければならない。少なくとも五年に一度はすべての書式や用紙について、それらを残しておくべきかどうか検討する必要がある。

凡人に非凡なことをさせることが、組織の目的である。

きのうのよい業績はきょうの最低、きのうの最高はきょうのふつう。

道徳性は、人々の長所を強調すること、高潔を強調すること、正義を重んじ、高い行動の標準を作ることを意味する。

高潔な品性が第一の必須条件にされることが具体的に明示されなければならない。

経営担当者を任命する際、品性高潔であることが絶対の必要条件とされること。

間違ったことのない人は、間違いを早期に発見し、それを迅速に修正する方法を知らない。

品性は心の「よさ」であって、容易に獲得することはできない。

経営者は、品性よりも頭脳のほうが大事だと考える人を経営担当者に任命してはならない。

品性が高潔でない人は、いかに知識があり、才気縦横な人であっても組織に悪影響を及ぼす。こういう人は、企業にとって最も貴重な人的資産を台なしにし、その精神をそこない、結局は業績を低下させてしまうものである。

組織の精神は上部によって左右される。「木は梢から枯れていく」との格言のごとく、腐敗した精神が支配するのは、上部が腐敗しているためである場合が多い。

経営者は、部下の模範となりうる性格の持主だけを、重要なポストにつけうるよう努力しなくてはならないのである。

リーダーシップは実のところ、後天的に創造したり、助成したり、教えたり、学びとったりすることのできないものなのである。リーダーシップは、天賦の資質がなければ発揮できない。

直感に頼って行動する経営者は、どんなに頭脳明晰で、機敏で、センスがあっても、最高業務執行者としての職務を果たすことができない。最高業務執行者の職務はすべて計画にもとづいて遂行されねばならないからである。

人に教えることほど、すぐれた勉強の方法はない。

仕事をする主体は、人間であることを忘れてはならない。

人間の知識を吸収するいわゆる学習能力は驚くほど大きいが、古くなった知識を捨てていく能力はきわめて低いという事実をあげなければならない。

「人間性は変化を嫌う」というが、人間ぐらい「新しがりや」はいない。

科学的管理法に対して昔からいわれている批判の一つは、「一時間当りの出来高を最大化することはできても500時間あるいはそれ以上の期間を通算した場合の出来高を最大化するように職務を設定することはできない」ということである。

ある賢明な工場長は、かつてわたくしに次のように語った。「わたくしが常日ごろ職長たちにいい聞かせてきたことは、①仕事場をいつもきれいにしておくこと、②機械をいつも磨いておくこと、③いつも三日前に仕事の計画を立てること、④最新式の設備の導入を主張すること、⑤古くなった道具を早めに交換すること、以上五つのことだけでした」と。

本書は、存在するのは「労働」ではなくて、つねに「労働者」である、という主張の上に立っている。本書はまた、働く人間および仕事の管理の究極目標は、企業の全成員に経営者的視野を与えることにあるということ、そして、また、そのためには働く人間にできるだけ大きな権限と責任を与え、彼らの仕事を有意義なものにしなくてはならない、という主張の上に立っている。

専門家の仕事から最大の便益を得るただ一つの方法は、すぐれた人を雇って、彼らの思いどおりに仕事をさせることである。

経営担当者の本質は、そのビジョンと高度の道徳的責任にある。

決定を下すに当って経営担当者は、「すぐれた医者は、正しい診断を最も多く下す人ではなく、誤った診断をすばやく見つけ、それを直ちに改めることのできる人である」という諺に耳を貸す必要があろう。

なにもしないということは、一つの行動をとることに劣らずりっぱな一つの決定である。それにもかかわらず、大部分の人はこのことを理解していない。

一般的教養は経営担当者にとって不可欠の条件である。

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