ドラッカー『イノベーションと起業家精神』ダイヤモンド社
翌朝絞首台にあがることを知ることほど、人の心を集中させるものはない。
ベンチャー・ビジネスは挫折する。原因はいつも同じである。第一に、今日のための現金が無い。第二に、事業の拡大資本がない。第三に、支出や在庫や債権を管理できない。おまけにこれら三つの症状は、同時に起こることがある。たとえ一つであっても健康を損なう病である。財務上の危機はひとたび起こるならば、立て直しに非常な苦労と苦痛をともなう。(児玉)(チェンジ・リーダーの条件)
利益は結果としてもたらされるものであって、最初に考えるべきものではない。利益よりも現金、資本、管理のほうが、先に問題となる。目の前の利益など、一年から一年半で消えてしまう。
成長には栄養が必要である。成長するということは、資金の余剰ではなく、資金の不足を意味する。成長には現金と資本が必要である。利益は虚構である。
キャッシュフローの予測と計画については、昔から「債務は思ったよりも二か月早く決済しなければならず、債権は二か月遅く決済される」という経験則がある。
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