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2009年5月19日 (火)

KJ法

■KJ法は、ある発想/情報を生み出すために、一人の人間の頭の中で考えることをやめて、頭の中のものをなるべく外部にとり出して、多くは複数の人によりシステマチックに作業を進めることで、成果を生み出そうとする考え方である。要は、考えを生み出しまとめるために、一定のプロセスと手法を援用することで、一定水準の成果を保証しようとしており、一人の頭より多数の頭を使おうとする組織だった方法を用いることができる。

川喜田氏は、KJ法の発端となる人文科学におけるフィールド・ワークの基準プロセスとして、

  1. 問題提起(ブレーン・ストーミングとまとめ)
  2. 各自それぞれの課題と役割を持った野外探検
  3. 観察と記録・カードによる情報の集積
  4. 発想と統合
  5. 推論・法則化

の過程を考えている(実際にはこのあと実験と検証を含み、全体としてのW型問題解決モデルが完成する)。この過程の中で、1.問題提起と4.発想の過程で、それぞれカードのグルーピングによる作業が登場する。1は、ブレーン・ストーミングによって自由な発想から全員のアイデアを集め、全体の統一的課題と各自の興味・役割を認識する作業、4は、フィールドで観察・入手した情報から意味あるメッセージをつくり上げる作業である。

KJ法型の一般的な進め方(ブレーン・ストーミングから出発する場合)のまとめ(KJ法の鍵)は、以下のとおりである。

○土の匂いのするみじかい言葉でカードを書きこむ

  • ブレーン・ストーミングやフィールド・ワークなどで集めた情報
  • 抽象化は排除する。できるだけ実感を尊重する
  • 主語・述語のある命題であること

○カードのグルーピングを行う

  • ながめる→なんとなく親近感の持てるカード同志を集める
  • 概念的なカテゴリーづけをしない。権威的なリーダーシップを排す

○意味づけ、意味連環による編成をすすめる

  • “なんとなく”つながりを感じるものをまとめて、それを一枚のカードで代表させる
  • グルーピングを段階的にすすめると、放れ駒のカードも自然に吸収される(むりやりどこかのグループにおしつけて入れる必要はない)

○全体の包括的なメッセージとそれを構成する各要素を位置づける

  • ヒントの相互干渉作用により立体的に意味づけが発達
  • 累積効果により、しだいに高度なひとつのメッセージに集約

■KJ法は文化人類学では発想法になっても、ビジネスの上では、一つの整理法である。

後正武『論理的思考と発想の技術』、小林裕『問題解決力をつける』日本経済新聞社

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