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2009年5月19日 (火)

連単倍率

連単倍率は1倍を基準として、1を上回れば有力な子会社群の存在、1を下回ると業績の悪い子会社群の存在を表す。

通常は、個別決算の数字よりも連結決算数字のほうが大になるので連単倍率は1以上となる。ところが連単倍率が1未満になる場合もあり、このときにはその原因を究明しなければならない。

1.親会社から子会社への売上高(連結PL作成段階で相殺消去された売上高)の推定方法

子会社への売上高=有報上の関係会社への売上高×(連結子会社売上債権/関係会社売上債権)

親子会社間売上高=親会社の売上高+子会社売上高-連結PLの売上高

2.売上総利益の分析

①連単倍率1未満

売上総利益連単倍率(連結決算売上総利益/個別決算売上総利益)が1未満である場合には、押込み販売による未実現利益の増加ではないかと疑われるケースが多い。

未実現利益=子会社に残っている親会社仕入製品在庫×親会社の売上総利益率

②売上連単倍率>売上総利益連単倍率

親会社の主たる事業が製造販売で、子会社の業種が卸売業、販社の場合には、後者の売上総利益率は前者のそれよりも低いのが通常のために、売上高連単倍率よりも売上総利益連単倍率のほうが低くなる。

大倉雄次郎『企業評価入門』、鯖田豊則『会社を目利きする50のポイント』

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