ブルー・オーシャン戦略
■競争しない
青い海とは、まだ存在しない市場を象徴している。すなわち、知られざるマーケット・スペースであり、手垢のついていない市場である。
■コスト・リーダーシップと差別化を両立させる
初めからコスト・リーダーシップと差別化を同時に実現することが、ブルー・オーシャン戦略の核心であり、これによって新たな需要を創造するようなバリュー・プロポジション(提供価値)が生まれてくる。その結果、多くの場合、競争のない市場が開けてくる。
■ブルー・オーシャン戦略とレッド・オーシャン戦略の違い
ブルー・オーシャン戦略
- 競争のない市場をつくり出す、あるいは見つけ出す
- 競争しない
- 新規需要を創造する
- 低コスト化と差別化の同時実現
- デマンド・サイド
- 収穫逓増の法則
レッド・オーシャン戦略
- 既存市場を対象とする
- 競争する
- 既存需要を奪い合う
- 低コスト化か、差別化の二者択一
- サプライ・サイド
- 収穫逓減の法則
■4つのチェックリスト
ブルー・オーシャン戦略の教科書には、たいてい次の4つのチェックリストが載っている。
- 業界常識として製品やサービスに備わっているけれども、取り除いたほうがいい要素はなにか?
- 業界標準と比較して、ドーンと減らしたほうがいい要素はなにか?
- 業界標準と比較して、ドーンと増やしたほうがいい要素はなにか?
- 業界でこれまでないが、今後、加えたほうがいい要素はなにか?
この4つのフィルターを通して吟味するとブルー・オーシャンが発見しやすい、というわけだ。
キム・モボルニュ・編集部『ハーバード・ビジネス・レビュー』、中島孝志『「経営」についてこれだけは知っておいて欲しいこと』
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