バランスシートを本当の資産にしていくためのヒント
■バランスシートを本当の資産にしていくためのヒント
- 売掛金、貸付金、未収入金などの中に回収不能、長期滞留のものはないか?。あれば、貸倒処理をするか貸倒引当金を計上する
- 棚卸資産の中に、陳腐化品、破損品、価値のないもの、長期売れ残りはないか?。あれば、安値処分、廃棄等する
- 仮払金など仮計上資産の中に、回収できないもの、価値のないものはないか?。あれば、適切な科目に振り替えるか、損失として落とす
- 固定資産の中に、既にないもの、償却不足のもの、価値のないものはないか?。あれば、評価損、除却損として落とす。税法の耐用年数よりも短いと考えられるものは、その年数で償却する
- 繰延資産は、基本的にはすべて落とす。計上しない
- 有価証券や投資その他の資産は、できるだけ時価で評価する
- 差入保証金、権利金などで返却されない部分は落とす
- 費用性のものは、できるだけ資産に計上せず、原価または費用で落とす
- 今期の費用として、すでに発生していると思われるものはすべて負債として計上する
ポイントは、税法上損金で落ちるかどうかに、こだわらないことです。
■BSのゾンビ資産
固定資産、繰延資産、前払費用、貸付金、保証金、電話加入権、不良債権、商品・・・・・
北岡修一『ココまでできる儲かる会計』、岡本吏郎『会社にお金が残らない本当の理由』
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