企業価値の算定方法
1.コストアプローチ
BSを時価などで再評価するもので、客観的なデータを得られることが特徴です。コストアプローチのみで企業評価を行う場合は、のれん(営業権)などの評価額をさらに加味する必要があります。
2.マーケットアプローチ
類似した企業のPER(株価収益率)などを参考に、価値を算定する方法です。
3.インカムアプローチ
将来、企業が得られる収益やキャッシュフローによって企業価値を評価する方法です。
4.再構築原価法(特殊な評価方法)
企業を買収するのではなく、「自社で同じ会社をつくった場合、いくらかかるのか?」という発想によるものです。会計上、「時価」には、売却したらいくらになるのかという「売却価値(正味実現可能価額)」と、同じ会社をつくったらいくらかかるのかという「再調達原価(再構築原価)」の2種類があります。コストアプローチでは主に売却価値を考えますが、特殊なケースでは、企業の再構築価値で考えます。
久野康成『あなたの会社を永続させる方法』、伊藤邦雄『企業価値評価』
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