“富士山型”と“茶筒型”
人気のある商品や流行の商品の売れ方を見ると、かつては徐々に売れ始め、ピークに達してからまた徐々に売れ行きが落ちていくという“富士山型”の曲線を描いて推移しました。それが今は、一気に売れ始め、すぐにピタッと売れなくなる。特定の商品に消費者のニーズが集中したかと思うと、短期間で別の商品に移っていく、これが繰りかえされる。商品サイクルが“富士山型”から“茶筒型”に変わってきているのです。
市場は茶筒形なのに富士山型で対応するとどうなるか。売れ行きの立ち上がりのところで対応できずに販売の機会ロスが生じ、最後は売れ残りを大量に抱えて、廃棄ロスが発生してします。茶筒型に対応していくには、情報を取ってお客のニーズがそこにあるとわかったら、すぐにそれに合わせて商品をつくって店頭に送り出し、そして、売れなくなったらすぐに売り場から除いていくようにしなければなりません。
勝見明『鈴木敏文の「統計心理学」』
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