経営実態の読み方
- 在庫の積上がりは経営悪化を端的に表わす。
- 雑費の大きさは管理面でのルーズさを表わす。雑費の金額を営業利益と比較して、内部管理の状態を推測してください。実務上、雑費は中身を隠したいときに使われているのです。表面化させたくないものもあるわけです。
- 特別損益が多いのも管理面でのルーズさの表われ。「店舗解約損」は、計画が成就しなかったという科目です。
- 支払利息割引料/営業利益≧70%は危険シグナル。この比率が意味するところは、営業利益のうち支払利息で消える割合です。
- 雑収入/経常利益≧70%も危険シグナル。70%以上ということは、経常利益を雑収入でつくりましたという「印」とみなしてよい。
- 中小企業の場合、PLの本質は営業利益から、雑収入、支払利息割引料、経常利益にかけての四つの項目です。
都井清史『粉飾決算の見分け方』
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