株式交換と株式移転
■株式交換
子会社化は、現金を支払って他の会社の株式を取得する方法ですが、現金を支払わずに他の会社の株式を取得する方法があります。しかも、他の会社の株式を100%取得して、完全子会社化する方法です。株式交換というものは、文字どおり株式を交換することによって行います。完全子会社化する会社の株主との間で、通常、その会社の株式と自社の株式とを交換します。そして、株式交換後、完全子会社化した会社の株主だった者は、自社の株主となります。
■株式移転
株式移転は、新たに持株会社を設立して、複数の会社をその完全子会社とする方法です。完全子会社となる会社の株主は、通常、所有している株式と交換に持株会社の株式を取得して、株式移転後は持株会社の株主になります。完全子会社となる会社の株式は上場廃止になり、持株会社の株式が新たに上場することになります。
鈴木広樹『株式投資に活かす適時開示』
« 執行役と委員会設置会社 | トップページ | キャッシュ・アウト・マージャー(現金合併) »
「会社法」カテゴリの記事
- 横山良和『税理士が知っておきたい50のポイント 会社計算規則』大蔵財務協会(2014.04.20)
- 木俣由美『楽しく使う会社法』自由国民社(2014.03.15)
- 平林亮子他『ゼロから会社をつくる方法』税務経理協会(2013.08.31)
- 佐藤孝幸『出世するなら会社法』光文社新書(2012.02.20)
- 株式譲渡制限会社(2011.03.12)
コメント