吉田たかよし『最強のプレゼンテーション』PHPビジネス新書
自分で心の底から確信したうえでプレゼンを行わなければ勝ち目はありません。
まず、自分自身を納得させるだけの根拠を見つけだすのです。その上で、信念をもってプランや商品を売り込んでください。本当の感情で勝負したほうが、間違いなくいい結果につながります。
全体の五割のエネルギーを最初の三分に注ぐ。最初の三分は、事務的なものでは済まないと心してください。
まず、「い、う、い、う」といいながら、口を左右に広げたりすぼめたりを30回、繰り返します。口の周りに輪状に広がる口輪筋などをほぐす効果があります。さらに、目の周囲に思いっきり力を入れて五秒ほど目を閉じた後、自然に開いて休みます。これを5回、繰り返すのです。こちらは、目の周りに輪状に広がる眼輪筋などをほぐす効果があります。
説得についてはどうなのか。結論や要約から入るのは、逆効果だと断言できます。こんなにいい商品だ、間違いなく御社のためになる企画であるとちらつかせて、思わず相手が身を乗り出してくるようなプレゼンをしなければなりません。しかし、結論や要約は、もっているカードを、最初から全部見せてしまうことと同じです。全貌がわかれば、相手の興味は薄れてしまうことが少なくないのです。
冒頭の3分は、順番や論理的な構成を逸脱して、いきなりサビから入るという姿勢が重要なのです。プレゼンのサビとは、提案する企画や商品のもっともよい点です。相手の「感動」「感激」「感心」。この3つの「感」のどれかに訴えかけるものをぜひ冒頭にもってきていただきたい。本当に印象に残るのは、サビの部分だけなのです。
キーワードは、同じ場面で3回繰り返すより、違う場面で3回登場したほうがはるかに効果的です。
新鮮・明快・簡潔がキーワードの鉄則。
情報は並列にせず、優先順位をつけて説明しよう。
勝つためには、熱意をこめて、「この商品はこんなにいいんだ」「利益になるのでぜひ採用してほしい」と訴えかけ、相手の感情を揺さぶらなければなりません。
大事なのは、プレゼン全体の中で、・客観的な事実(データや裏付けとなる数字など)、・主観的な意見(熱意、プレゼンにかける意気込みなど)と、はっきり使い分けることです。
熱意と情熱を込めたラストをねらえ。
脳を活性化させる効果のある体操。手のひら、足を一緒に、グーパー、グーパーする。
スライドは読ませるべからず。見せるべし!
結論だけでなく、各段階でメリットを強調する。
ラスト前にダメ押しのサプライズを。
« ロビン・レント他『超高級ブランドに学ぶ感動接客』日本経済新聞出版社 | トップページ | 林周二『経営と文化』中公新書 »
「ビジネススキル」カテゴリの記事
- クリスティーン・ポラス『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こと最強の生存戦略である』東洋経済新報社(2024.03.05)
- 森下裕道『もうスタッフで悩まない! 一瞬で最高のお店にする本』ソシム(2023.07.31)
- 吉本晴彦『どケチ革命 ムダ金を使わず頭を使え』実業之日本社(2023.06.19)
- 林周二『研究者という職業』東京図書(2023.05.10)
- 中島孝志『ミスよけ大全 失敗を予防するちょっとした仕組み160』三笠書房(2023.03.15)
« ロビン・レント他『超高級ブランドに学ぶ感動接客』日本経済新聞出版社 | トップページ | 林周二『経営と文化』中公新書 »
コメント