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2009年8月 5日 (水)

大前研一『世界が見える日本が見える』講談社文庫

空港は「国の顔」として非常によくその国の性格や特徴を表わすものだ。たとえばフランスのシャルル・ドゴール空港は、いかにもフランス人的な、超近代的な感覚の演出がなされている。そこには、「フランスに惚れてもらいたい」という意欲がありありと感じられる。

成田の総合システムを考えた人には哲学もなければ国際的な常識もない。そんなシステムをつくりあげた官公庁に対して文句もいわない問題意識欠如の国民の性癖についてもわれわれはよく認識しておく必要がある。

私たちは、人間を通してしか、相手の国を理解し得ないのだ。私たちが相手の国を知り、愛着を感じるためには、きわだった人間の存在が絶対に必要なのである。それでは、日本人に、その人の「人となり」が世界中に広く知られている人物が何人いるかといえば、おそらく、ひとりもいないといったほうがいいくらいだ。

日本人は、まだまだ本当の意味での一流指向が足りないのだ。科学、スポーツ、音楽、哲学、政治、外交、等々、国際的に比較できるあらゆる分野で、世界的な一流人を出していないのだ。

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