川喜多二郎『続・発想法』中公新書
幹部は、権限は部下に与え、そのかわり失敗の責任はすべて自分で取るほどの決意で、部下の能力を自由自在にふるわせる環境を作らねばならない。このことは放任を意味するのではない。部下より求められれば、そのことを判断する理屈があろうとなかろうと、YES、NOをハッキリ言って部下を迷いから導きだし、部下より求められるか、求められなくても環境が自分を要求していると察したときには、幹部みずからがみんなのなかに飛びこみ、部下と身分差別のない条件で誰よりも激しく動き、誰よりも困難な仕事を進んで引きうけ、誰よりもうまくその困難を克服する。これはすべての幹部に共通した多様な働きであり、この働きを生みだしている幹部の精神のなかにある習慣こそリーダーシップである。
データは整理するものにあらず。データの組み合わせによって新しいコマーシャライジングを発想するところに、明日をつかむ捜索戦略がある。関係ないが役だちそうな匂いのするデータを日常累積しておこう。
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