荻野文子『ヘタな人生論より徒然草』河出書房新社
さしたる用もないのに、人のところにいくのは、よくないことである。用があっていったとしても、そのことが終わったら、すぐに帰るのがよい。
自分よりも弱いものをいじめて得る快楽ほど、劣悪な欲望はないのである。
どのジャンルであろうと、最高の技量を備えるとともに、最悪のシミュレーションができている人を、プロという。
業績も学歴も、信念に裏づけられた「威厳」には敵わない。
アウン・サン・スー・チーは、化粧などしなくても、髪にさした小花ひとつで輝いている。
上位の者は下位の者の立場に立ち、知恵ある者は愚かな者の側に立ち、裕福な者は貧しい者の心になり、才能ある者は才能なき者の身になるべきである。
「もうだいじょうぶ」と安心した瞬間から「転落」がはじまる。
安心は失敗のもと。完璧は破綻の前兆。
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