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2010年10月24日 (日)

吉越浩一郎『デッドライン仕事術』祥伝社

組織のリーダーは、現場から近いところにいなければいけない。

「自分の都合」ほど火事場の馬鹿力を引き出すものはない。

他人の意見であっても、それを採用したことで会社が勝てば自分の勝利でもあるはずなのだが、多くの人はそれを「負け」だと思ってしまうのだ。

社内で熾烈な競争をしているうちに、会社全体の競争力はダウンしているのだから本末転倒である。

社内の競争や意見の対立に「勝ち負け」はない。

自分の間違いに気づいたら、すぐに方向を修正できることが、経営者の条件。

小さな無駄をあちこちで積み重ねていくと、最終的に膨大な時間と労力をドブに捨てることになる。

実際、人当たりがきつくてイヤミな感じのするビジネスマンで、仕事のできない人間にはあまり会ったことがない。

バカロレアを受けたとき、「動物が話せない理由を述べよ」という哲学の問題が出たそうだ。それを三時間かけて書くというのだから、日頃から論理性を鍛えていなければ太刀打ちできないだろう。

メーカーが欠陥商品を流通させてしまった場合、まずはそれをどうやって引き揚げるかを考え、次に正常な製品をいかに早く送り込むかを検討することになる。その次は、「再発防止策」だ。

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