野口吉昭『コンサルタントの勉強法』PHP
自分で情報を集め、自分で情報を整理して、自分で考え抜き、自分で解決策を提示しなければならない。論理性・主体性・独自性がなければコンサルタントは務まらない。
コンサルタントの世界で、禁句中の禁句とされている言葉がある。それは「勉強になりました」とか「勉強させていただきます」といった類いの言葉だ。
コンサルタントとしては、自分が担当している業界の粗利益率の相場を頭に叩き込んでおかなくてはならない。
お客と同じ土俵に立ちながら、彼らの発想を超える提案、彼らの常識を打ち破る提案ができることが求められる。
違うテキストに手を伸ばすのは、「もうそのテキストからは学ぶことはない」という段階に達してからで十分だ。
勉強を教えるのではなく、勉強の仕方を教えようとしている教師に師事するべきである。
定期購読のいいところは雑多な情報が勝手に自分のなかに入ってくることだ。定期購読であれば、どんなに興味のない記事でもとりあえずは目を通す。食わず嫌いがなくなるわけだ。
私は本質的な答えとは、「余分なものが取れたもの」「凝縮されたもの」「その言葉だけで、全体がイメージできるもの」「すーっと腑に落ちるもの」だと思っている。
物事の本質は実はシンプルである。
気をつけなくてはいけないのは、思考の枠組みに完全に縛られてしまい、その枠組みを通したモノの見方しか受けつけられない状態に陥ってしまうことだ。
自分のモノの見方、考え方が絶対ではない。
« AからBへの贈与について、まとめてみよう | トップページ | 内藤誼人『「人たらし」のブラック謝罪術』大和書房 »
「コンサルタント」カテゴリの記事
- 小林忍『傾く企業の驚くべき共通点 「経営の定石」の失敗学』Discover(2018.09.10)
- トム・ピーターズ『エクセレントな仕事人になれ! 「抜群力」を発揮する自分づくりのためのヒント163』阪急コミュニケーションズ(2018.08.05)
- カレン・フェラン『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする』大和書房(2018.03.15)
- 大前研一監修『超訳・速習・図解 企業参謀ノート [入門編]』プレジデント社(2018.02.25)
- 和仁達也『年間報酬3000万円超えが10年続く コンサルタントの経営数字の教科書』かんき出版(2017.11.12)
« AからBへの贈与について、まとめてみよう | トップページ | 内藤誼人『「人たらし」のブラック謝罪術』大和書房 »
コメント