粉飾の種類
1.政策的粉飾
経営者が粉飾することを意識し、しかもそれがなんらかの政策上の要請にもとづいてなされる場合である。長期的には必ず前後の間に矛盾が生じ、破綻を来たし、相手先に露見し、その結果が思わぬ損失を来たすのが一般的である。
2.結果的粉飾(実態遊離)
結果として財務諸表上の数字が実体資産ないし実体負債の数字と遊離しているという場合である。これは普通、多くはむしろ資産の側において特に問題が存する。
ここで最も問題となるのはこの粉飾である。それは政策的粉飾の場合におけるごとき「粉飾の罪悪感」がないだけに、一層警戒を要するものとみてよい。
3.無知による粉飾
経営者や経理担当者が経理に対し、ぜんぜん知識のない場合に起こりうる。
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