会計上の不正と虚偽と誤謬
■会計上の不正
会計上の不正には二つある。その1は、狭義の不正であって、会計上の虚偽および誤謬をいい、その2は、広義の不正であって、会計上の不正確とか、正しくないとか、会計処理が適切でないと言う意味である。
狭義の不正のうち、虚偽とは、その誤っていることを知って特殊の目的を遂行するために行う場合、および、その誤りがあることを知らないで行っても、そこに重大な過失が存する場合の不実である。
誤謬とは、誤りがあることを知らず、しかもそこに重大な過失がなく、無意識に行われた過失をいう。
粉飾は、狭義の不正のうちの、虚偽をさしていうものと解する。
■誤謬と不正
誤謬とは、財務諸表上の金額または開示の、意図的でない虚偽記載あるいは欠落をいう。
不正とは、財務諸表上の金額または開示の、意図的な虚偽記載あるいは欠落をいう。
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