コア・コンピタンス(core competencies)
■コア・コンピタンスとは
競争優位をもたす自社特有の能力のことである。
「関連のない事業を切り離し、自社の強みであるコア・コンピタンスに集中せよ」というメッセージは、適切ではない。というのも、本来のコア・コンピタンスの考え方は、短期的な視点で行われる選択と集中にむけられた批判だからである。
コア・コンピタンスとは、さまざまな技術のコーディネーションや統合の仕方にかんする組織学習、あるいは顧客に価値をもたらす一連の技術のことである。
■コア・コンピタンスを特定する条件
- 広範囲にわたる市場への参入を可能にするものであること
- 中核をなす製品やサービスの差別化を強化するものであること
- 複数のスキル、技術、組織要素で構成され、他者に模倣されにくいものであること
■コア・コンピタンスのポイント
たいていの企業は限られた資源でコア・コンピタンスを構築しなければならないため、最適な資源を選択することが重要になる。ここでのポイントは、「どの資源と能力を自前で持ち、コア・コンピタンスに育てるか。どれをアウトソーシングすべきか」という点である。
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