高下淳子『資金繰りの一切が「図と表」で3時間でマスターできる本』明日香出版社
収益と費用は資本の箱の一部を構成する「利益」の計算明細書に過ぎないのです。
運転資金とは売上債権と在庫の合計額から仕入債務の額を控除した残額であり、商売を維持(=運転)していくために必要とされるお金です。
利益と資金が一致しない5つの理由
- 信用取引
- 在庫
- 借入金の元金返済
- 利益処分項目と税金納付
- 非資金(お金が流出しない)費用
運転資金を縮小させる3つの方策
- 売上債権の早期かつ完全回収
- 在庫の圧縮
- 仕入債務の支払期限の見直し
運転資金が過大でないかどうかについて、売上高との比率でチェックすることができます。売上高の伸び率以上に運転資金が膨らんでいると、両者の関係はいびつになってきます。
売上債権管理では、まず第一に受注する前から取引先を選別することが大切です。
営業サイドが把握している売上債権残高と経理部での帳面上の売上債権が不一致のケースもよくあります。消費税等や振込料の控除、値引き、相殺などが請求額と回収額の違いを生む原因です。
交叉比率の算式は、商品回転率と粗利益率の2つの要素に分解できますので、①回転率が高く投資額を早く回収できる商品であるかどうか、②収益性が高く市場のニーズに合致した商品かどうかの2点から商品力を見抜くわけです。
棚卸資産の語源は、「棚から卸してチェックする」。
商品力は、①利益率、②回転率、③売上構成率、④対前年の売上高伸び率の4つの視点から見ます。
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