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2011年3月 2日 (水)

小笠原士郎『数字嫌いの社長でもわかる儲けの帳簿』フォレスト出版

数字嫌いな社長でも、次の2つの数字がわかると、いかなる場合でも即座に必要な儲けの額、売上の額、経費の額がわかるようになります。

  1. 粗利の率
  2. 毎月決まってかかる経費の額(固定費といいます)

利益管理のポイントはただ1つです。案件ごとにかかった時間や費用を記録集計し、どれだけ儲かったかがわかるようにしておくことなのです。

最初は荒っぽくてもいいと思いますよ。まず数字を出してみる。それからみんなで工夫して精度を高めていったらどうですか?

帳簿を見て儲けるために、社長のやるべき5つのこと

  1. 早く「本当の儲け」が出るようにすること
  2. 社長が「本当の儲け」を見られるようにすること
  3. 儲からない理由がわかるようにすること
  4. 儲けのポイントをチェックできるようにすること
  5. 儲けるための課題を考え、次の手が打てること

実績と比べる、ものさし3つ

  1. 予算
  2. 去年の実績
  3. 同業他社の水準やあるべき基準

役に立つ業績資料の要件

  1. 業績が良いか悪いか判断できる資料
  2. 「このままいくと業績がどうなるか」の予測が出る資料
  3. 目標と実績のズレがどれくらいあるか示してくれる資料
  4. 目標を達成するための条件を示してくれる資料

儲けをリアルタイムで管理するためにはどんな数字が重要なのか

  1. 製造業・・・日々の生産及び販売による利益を集計する。またそれとは別に日々の受注額を集計する。
  2. 建設業・・・日々の仕事の出来高と、それによる利益を推計する。
  3. 流通業・・・日々の売上、粗利を集計する。それとは別に日々の受注額を集計する。
  4. 小売業・・・日々の売上、粗利を集計する。
  5. 飲食業・・・日々の粗利を集計する。予約が多い場合には日々の予約の粗利も別に集計しておく。
  6. 月決め固定契約形態の場合は、月初めでその月の販売額を予測する。都度契約形態(B to B)の場合は流通業、B to Cは飲食業と同じ管理を行う。

儲けのエンジン

  1. 製造業・・・製品ごとの変動原価(材料費と外注費)と粗利を設定しておく。日々生産高をつかめるようにしておく。
  2. 建設業・・・工事ごとの原価と粗利の管理ができるようにしておく。工事ごとの出来高をつかめるようにしておく。
  3. 流通業・・・日々仕入値の入った売上伝票を発行する。日々受注金額をつかめるようにしておく。
  4. 小売業・・・現金管理をきちんとし、レジによる日々の売上の集計をする。品物ごとの原価、粗利が集計できるようにしておく。
  5. 飲食業・・・現金管理をきちんとし、レジによる日々の売上の集計をする。日々の仕入金額の集計をする。
  6. サービス業・・・月決めの固定契約形態の場合には、得意先別の売上の集計表を作っておく。それ以外の場合には小売業と同じ。

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