手塚治虫『ぼくのマンガ人生』岩波新書
手塚治虫の哲学は「生命を大切にする」ことと「心なき科学技術の発達はかならず人類を滅亡させ、地球を滅ぼす」というものです。
いったん就いた職業や結婚した相手を気軽に捨ててしまって、もっと自分に合う仕事に就いたり、別の相手と結婚したりします。そんなことも一度ぐらいはしかたがないかもしれませんが、それをつづけているうちにだんだん孤独になります。ひとりぼっちになります。
Aがあきたらそれを捨てて、Bに行ってしまって、自分は幸せだと思う。あるいは、どんどん自分の趣味を変えていく。そういうことが通用する世界ではないということは、わきまえていただかなければならない。
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