戦略立案のプロセス
戦略立案は4つのプロセスに分けて考えなさい。すなわち、①状況分析、②問題分析、③選択肢分析、④解決提案の4つのプロセスです。
第1ステップ:状況分析
いわゆる状況分析とは、市場・顧客・競合他社の状況や変化を知るための分析です。ここでは、「どの市場が大きいか、伸びているか? 市場や顧客のニーズが何であり、どのように変化しているか? 競合他社がどのように対応しているか?」などの疑問に答えます。市場・顧客・競合他社などの状況や変化を明らかにすることにより、可能性の高そうな市場機会がどこにあるかを探ります。これはとりもなおさず、自社にとって「良い状況(解決後)とは何か」を探すプロセスにほかなりません。
第2ステップ:問題分析
問題分析とは、第1ステップで明らかになった市場・顧客・競合の状況や変化に対し、自社がどのように対応しているかそのポジションを明らかにするものです。これによって、自社の問題点・改善点・その優先順位などが明らかになります。これは明らかに、「良い状況(解決後の状況)」と「現状」の比較プロセスにほかなりません。
第3ステップ:選択肢把握
選択肢把握では、第2ステップで発見された問題を解決するのに、どのような選択肢があるかを明らかにします。
第4ステップ:戦略決定
最適の戦略を決定するステップです。
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