トム・ピーターズ『リーダーシップ魂』ランダムハウス講談社
われわれは部下にチャンスを与え、その隠れた才能を発揮して、与えられたチャンスをものにするよう励ましている。
リーダーの第一の義務は、希望の火を燃やし続けることだ。
あなたがどれほど偉大であるかは、自分より優秀な人間をどれほど意欲的に雇うかでわかる。
経営はある種の・・・・・芸術。矛盾の芸術だ。
本物の偉大なリーダーシップの定義とは? それは、「恐れていた事態が起こった」とき最高に燃えるリーダーのことだ。
もし私の未決の書類箱に即座に答えが出せる“問題”が届いたら、そのときは、わが社のシステムの何かが間違っている、ということだ。その問題はこの人の、1、2段階下のレベルで解決するべきだった。役員が報酬をたっぷりと手にしているのは、手に負えないような問題とつきあうのが仕事だからだ。
何でもよい! 飛んでさえいれば。
さっさと失敗して、さっさと成功しよう。
成功はめったにしないものだ。
リーダーシップ=セールス。以上。
マッキンゼー時代に知り合ったぴかいちのコンサルタントには秘密があった。それはいつも臆せず問いかける「なぜ?」だ。
リーダーは悪いときほど落ち込んでいることが許されない。小売の戦場から本物の戦場まで、リーダーは常に活力と自信を発散させていなければならない。それが周りの人々に危機に立ち向かう勇気を与える。簡単だ。だからこそそれだけ難しい。
リーダーは偉大なストーリーテラーだ。
笑顔のないリーダーのもとで働くな。
「ビジョン」とは激しく過激な愛のことだ。
リーダーシップとは「愛そのもの」。
初めて訪れる企業のロビーに足を踏み入れて30秒もすれば、そこがわくわくするクールなところか、面白い仕事をしているか、あるいは死んだ空気のところかどうかがわかるものだ。
新しいボスの仕事の定義。「さっさと道を開けて、最高にクールなアイデアの持主に覇を競わせろ」
ヒーローを探す。デモをする。ストーリーを語る。
いずれにしても、革命家を「採用」する必要はほとんどない。まず間違いなく、彼らのようなロールモデルは社内にいるはずだ。つまりすでに、向こう見ずな新しい方法を何と実際に実践している人たちのことだ。彼らは潜伏している。発見されるときを、話を聞いてもらうときを、真剣に処遇されるときを待っている。
事業の見直しが始まると、毎週、毎月、毎四半期、どんな議題が最初にのぼるだろう? 戦略? 予算? 私は“人の問題”が最初のはずだと確信する。
飛んでる人たちを誉めたたえよう。
ひび割れからは光明が入る。
彼らのひっくり返った視点を歓迎しよう。
教訓。変てこな経歴が全くない人の採用は禁物だ。誕生以来ずっと“正常”を、見事に正常を貫いてきた人に、明日の朝になれば異常でクールなことをしてくれる、と期待するのは無理な相談だ。いったん乗った路線は、どこまでも続く。
ずれている人を見つけ出せ! 彼らを歓迎しよう! 型破りな行動の恩恵に与かろう。
« 本日の映画 | トップページ | ジャグディシュ・N・シース『選ばれるプロフェッショナル』英治出版 »
「組織論」カテゴリの記事
- E.H.シャイン『組織文化とリーダー』ダイヤモンド社(2018.09.27)
- 日本経済新聞社編『リーダーシップの名著を読む』日経文庫(2018.07.25)
- D・マイケル・リンゼイ他『世界を動かすリーダーは何を学び、どう考え、何をしてきたのか?』日本実業出版社(2016.07.10)
- デビッド・シロタ他『熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素』EIJI PRESS(2016.04.19)
- 麻野耕司『すべての組織は変えられる 好調な企業はなぜ「ヒト」に投資するのか』PHPビジネス新書(2015.09.23)
コメント