トム・ピーターズ『セクシープロジェクトで差をつけろ!』阪急コミュニケーションズ
以下の特徴をすべて兼ね備えた人が、私が言うところの「すごい人」である。
- 本気だった(命がけだった)。
- 自分にしかできないことがあるはずだと信じていた。
- 力を一点に集中した。
- 情熱があった。
- リスクを恐れなかった。
- 頭がおかしいと、みんなに言われた。
- 時代に先行して、パラダイムを変えた。
- せっかちだった(と同時に、目標を見失わなかった)。
- すぐに行動を起こした(構えて撃ってから、狙いを定めた)。
- 多くの人たちの心に火をつけた。
- 独創的で変わり者だった。
- 反逆者だった(社会運動家も科学者も芸術家も)。
- 上司の顔色などうかがわず、命令系統など無視した。
- 混乱を喜び、混乱を利用し、臨機応変に動いた。
- 許可を求めなかった。
- 骨の髄まで正直だった。
- 欠点があった(美点に負けないくらい大きな欠点があった)。
- あとに続く者の欲求と願望を汲み上げた。
- 一芸に秀でていた。
どんな小さなことも見過ごしてはいけない。それを習慣にしよう。
驚嘆すべきものの大半は、ひとりの人間のちょっとしたイライラに端を発している。
プロジェクトに大事なもの、それは情熱だ! 愛だ! 美しさだ!
デザイナーのことを考えよう。いの一番に。
問題は、インパクトである。
獲得すべきは、文句を言わないお客さんではない。興奮して踊りだすお客さんである。
最高のプロジェクト、驚嘆すべきプロジェクトはすべて、生まれも育ちも考え方もライフスタイルも資質も極端に違う人たち、不協和音を誇りとする人たちが集まって、やり遂げたものだった。
ダメだと思ったらぶっこわせ! 芸術家に聞いてみればわかる。完成の一歩手前でも、ダメだと思ったら作品を破り捨てる。それをできる者だけが、すごい作品を作れる。
おもしろいことを言う人、ユーモアのセンスがある人、底抜けに明るい人を見つけたら、すぐに駆け寄り、どんな形でもいいからプロジェクトに参加してくれるよう頼んでみよう。
リスクを承知で、変人奇人を仲間に入れよう。トラブル男? おおいに結構。ダイナマイト娘? いいねえ。ピエロ? 大歓迎だ。
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