堀内智彦『アナタの会社の埋蔵金(ムダ)を利益に変える本』日刊工業新聞社
私のブログは本の重要な部分の抜書きだけでふだん書評を書かないのだが、景気づけにイッチョ書いてみよう。
ちなみに、書評としては、こちらが断然すばらしいので、参考にしていただきたい。
http://blog.isolibrary.com/archives/51266112.html
本書は、著者堀内先生のデビュー作である。さっそく、パラパラめくってみた。「この本、なんか肌触りがいい!」というのが、第一印象である。
本書を一言でいえば、生産管理、工業経営、管理会計(原価計算)、経営分析、失敗学などのエッセンスが、一冊の本の中で、論理的に首尾一貫して述べられていることだ。つまり、それら学問領域のつながりがわかるわけだ。さらに、それら学問領域に関する重要なキーワードが本書のいたるところにちりばめられている。目次をみてわかるように、①「会社の埋蔵金が眠っている隠し金庫」を探し、②その扉を開け、③その金庫の中になる「埋蔵金=ムダ」を利益に変える、という非常にわかりやすい論理展開となっている。著者はこの流れというかステップを「埋蔵金発掘ツアー」と称している。ミンツバーグの「サファリツアー」を思わせる、たいへんユニークなアプローチである。また、終章にケーススタディが収められており、読者は本書の具体的内容を体験することができるであろう。
ここで、著者の堀内先生のことを少し紹介しておこう。先生は、ご自身を“ホリコン”と称しているが、これは、「ホリウチコンサルタント」という意味と、もう一つは、「とことん掘り下げる」のでホリコンである。先生のプロフィールは、以下を参照していただきたい。
http://profile.ameba.jp/horicon/
先生の経歴や資格等をみるかぎり、相当の実務経験と勉強量を有していることがわかる。以前、先生の次著『原価計算』のほんのさわりの部分を本ブログで紹介したが、先生から多くのコメントをいただいている。とても、忙しいのにもかかわらずである。先生には会ったことはないが、写真をみるかぎり、ちょっぴりコワモテ(失礼!)なのだが、コメントをみると、絵文字を多用したりする、ちょっぴりお茶目な先生なのである。そして、ここが重要なのだが、先生はコンサルタントにもかかわらず、とても謙虚な方なのである。私も税理士や会計士、コンサルタントと仕事をしてきたが、上から目線でどうしようもない奴がどこにでもいる。クライアントと共に企業を成長させていくうえで、この謙虚さ・誠実さは非常に重要である。
本書は、先生が「個人的には埋蔵金で経営改善の考え方の半分以上を述べているつもりです」(本ブログのコメント欄より)とおっしゃるように、たいへん太っ腹な本なのである。
しかし、先生自身「内容にばらつきというか荒さがありますが」(本ブログのコメント欄より)とおっしゃるが、次著『原価計算』で「原価計算を現場に簡単に取り入れるコツは、問題解決したい必要な部分だけ適用するということです」という名言を残されている。本書でも、「興味のある項目だけ読まれても参考になるのではと考えています」と述べている。そう、読者は、本書で問題解決したい部分だけ参考にするだけで、大儲けなのである。ちなみに、私が通読したかぎり、内容のばらつきとか荒さは全然感じなかった。
先に述べたが先生は『原価計算』という著書もあり、本書も随所に会計的な思考がちりばめられている。先生ご自身、税理士の一部科目にも合格しており、会計学の基礎をしっかり習得されている、それに実務経験も豊富であることから、その計算ロジックの緻密さは十二分に信頼できる。
ここで、例のごとく、印象に残った部分を各章ごとに引用させていただく。
はじめに
「コストカット」と「コストダウン」は識別して定義すべきです。前者は「原価低減」を主目的とし、一律に実施するコスト低減活動であり、後者は「利益確保」を主目的とし、原価と付加価値(費用対効果)のアンバランスに着目してコストをコントロールする管理活動です。
コスト管理とは、コストのバラツキを再配分するということであって、換言すれば、コストカットを原則としながらも、費用対効果が期待できるならば、部分的なコストアップもありうるということです。
固定費は「能力の確保」に必要なものであり、削減しすぎると企業体力がなくなります。
どの企業でも売上高の10~15%程度のムダ(損失)がある。
1人当たりの賃金水準を上げるためには、労働分配率を一定にし、労働生産性を上げることにより実現する。
第1章 アナタの会社にも埋蔵金が眠っている隠し金庫がある!
実質損失とは目に見える「ムダの原因またはその行為(活動)により実際に発生した損失」、機会損失とは、そのムダが発生しなければ、ほかの利益を稼ぐ活動ができたという意味です。
問題とはあるべき姿と現実の姿とのギャップのことをいいます。
現実の姿をなるべく客観的かつ定量的にとらえること、そしてそれらを、会社のメンバーに周知し、認識と価値観を極力同一化することがとても大切なのです。
「目標」=「テーマ+目標値」
問題発見のチェックリスト(略)
先人の知恵は誠にすばらしく、現代でも十分通用する真理だと思います。
「埋蔵金発掘ツアー」の実施にあたって、決して「個人攻撃」ではなく、「犯人探し」でもなく、さらに「過去を否定しない」というツアー三大原則をきちんと説明することです。
ムダとは最終的には、金額で表現しなければなりませんね。なぜならば、〔売上高×(10~15%)=ムダ(実際損失+機会損失)〕の合計ですから。
人件費=給料手当+交通費+法定福利費(労働保険・社会保険の会社負担分)+賞与負担額+退職給与負担額+福利厚生費等
「1:24の法則」・・・1件の顕在化したクレームの裏には24件の潜在的なクレーム(不満を持っているが何もいわない顧客)があるそうです。
マネジメントウエブ・・・この方法によれば、利益を中心とした「売上~変動費~限界利益~固定費」という業績結果数値を構成する要素をメインウエブ(業績)とし、それらを原因要素または活動(プロセス)に連続して分解していくので、漏れなくプロセスを定義していくことができます。
埋蔵金が眠っている隠し金庫の探し方
- ブレーンストーミングにより、日常業務の中から、「埋蔵金が眠っている隠し金庫」のありかをみんなで考える方法
- 内部監査によるサンプリングで探す方法
- 会社の業務活動を「プロセス」という単位に分解して、そのプロセス単位の中に、「埋蔵金が眠っている隠し金庫」がないかを検討していく方法
著者は、ブレスト発言段階での、“あるべき姿”または“現実の姿”あるいは、“改善の方向付け”のみを指摘することを単なる評論。具体的に5W2Hが明確に割り当てられたものを提案と呼んでいる。評論では問題解決はできない。貴社のブレストは提案まで落とし込まれているだろうか?
第2章 埋蔵金が眠っている隠し金庫を探す
バブル崩壊後大手企業の多くが採用した戦略は「減収増益型の収益構造」、つまり、収入が減少しても、損益分岐点を下げることにより、赤字を出にくくすると同時に、売上が回復したときに、より多くの利益を計上できるような構造転換を図ることが有効なケースが数多くあります。
固定費は、総費用の勘定科目から、変動費に該当する勘定科目だけピックアップして、差し引けば算定することができます。総費用-変動費=固定費。変動費は、正確には、売上原価とすべきでしょう。
物件費とは、固定費のうち人件費以外の費用を総称しています。
固定費の変動費化・・・固定費を変動費化すると損益分岐点は下がるので、赤字になりにくくなります。
第3章 埋蔵金が眠っている隠し金庫の扉を開ける
結果が一番大切ですが、プロセスの改善を進めるために、このように目標設定することが、結果的に従業員の意識とスキルを高めることにつながると考えています。筆者はプロセス主義です。一般のいわゆる目標管理とはこの点が大きく相違していますので、特に“プロセス管理システム”と呼んでいます。
多数の企業で、「問題発見=埋蔵金が眠っている隠し金庫の扉を開けること」ができないのは、恐らく、現状認識が不十分なためです。
標準化とは、「生産性を向上させるために、バラツキをなくして平準化し、さらに平均値を上げること」と定義します。標準化の理想は、誰が作業しても、同じ結果(アウトプット)が得られること。さらに作業時間が(極力早く)平均化され、ミスの発生確率も(極力少なく)平均化することです。
第4章 埋蔵金が眠っている隠し金庫の中身を調べる
付加価値(限界利益)は、売上から変動費(仕入)を引いたもの、ということです。つまり、仕入(ひも付きの原価)以外に一切経費がかからなくても「限界の利益」だから、ともいえます。
バラツキをなくすことを「平準化」。
ダイエー型はストック型、ヨーカドー型はフロー型。
経理とは「確率論」である。
たくさん作れば作るほど(売れればではない)、1個当たりの原価は下がります。これは、固定費を生産数量に負担させているから当然といえます。この点を誤解(悪用)すると、(コストダウンを強く迫られた)ある工業長は製品1個当たりの製造原価を下げるために、売れるかどうかもわからない製品をたくさん作ろうとする(見込み生産する)わけです。これを部分最適といって、1個当たりの製造原価という木を見て、必要な出荷量と在庫リスクという森を見ていないからこのようになってしまうわけです。
損益分岐点売上高の数値は、現在の売上高よりも低いほうが良い。
製品の気持ちになって考えると、複数の工程(加工や組立、事務処理作業)を通る場合に、一定のスピードを阻害する要因は2種類あります。工程自体の問題とレイアウト(処理順序)の問題です。
スループットを最大化すること、そのためには、各工程のスピードアップとこのバランス効率を100%になるべく近づけるということになります。
第5章 埋蔵金を利益に変える
売上原価を下げるために、「歩留りを高め、品目を絞り、数量を減らし、単価を下げる」という活動(プロセス)が必要となり、それを達成するためには、計画購買や材料の共通化や合見積をとったり、交渉することが大切になってきます。
是正処置を考えるポイントは、できない理由を掘り下げることです。
筆者のお勧めは、ずばり、①売上は平準化を目指す、②変動費率は、歩留向上・在庫ロス削減によるコストダウンを目指す、③固定費は無理に下げるのではなく、計画的に維持しながら稼働率を上げる、という改善ポイントです。
次の順序でタスク(作業)の改善を実施すると良いでしょう。
- なくす
- くっつける
- 順序を変える
- 段取り、後始末の改善(稼働率の向上)
- 本作業のスピードアップ(プロセス単位の生産性向上)
ムダの排除は5Sが基本です。
第6章 実録 埋蔵金発掘ツアー
大体飲食店の評価はトイレを見ればすぐわかるものです。
ドクターとしては、「三現主義・現場百回」が鉄則で、「三現主義」とは、「現場」で「現物」を「現実」に見ることです。
厳しいときほど「経営改革が進む」と考え、ここで一旦損益分岐点を下げておけば、やがて景気が回復したとき=収益拡大時点において、獲得できる利益が飛躍的に増大するという楽しみにもなります。
アナタの会社の健康診断チェックリスト(略)
エピローグ
ある作業工程において、5つの工程があり、それぞれが、5%ずつのムダを抱えていたならば、「生産性=0.95×0.95×0.95×0.95×0.95=0.773」と、本来100%があるべき姿なのに、約77%に減少してしまいます。
プロセスにおけるムダ(問題)を定量的に把握する。
ダラリとは、「ムダ・ムラ・ムリ」ということですが、筆者流にいえば、ムラはバラツキによる損失であり、ムリは非効率または負荷のバラツキによる損失といえ、いずれも損失=ムダに直結します。
経営を改善するコツは、これら「ミス・ロス・クレームの防止を図る」。
私は大学院までいって、ばりばりの学者や元大手企業の技術部長から、生産管理や管理会計、経営分析を学んだ人間である。それらの先生の著書がいくつもあるが、なにせ内容が固い、固すぎる。私は多読派なので、本書でも既知の内容があることはあった。しかし、生産管理や管理会計などのエッセンスを一冊の本で、これほどわかりやすく述べたものは、ほとんどないのではなかろうか。その点で、本書はまさに、「お買い得!」に値する。ジョー・ジラード(車を13,000台販売した人)がいった名言「私が保証する」という私のプライドを賭けた重みのある言葉をいっておこう。
本書で納得いかないところもある。まず、せっかく重要なキーワードが多くちりばめられているのに、本の最後に索引がないところが痛い。これは、出版社の大きなミスではないか。次に、「5W2H」という重要な概念があるが、著者はそれをさらにパワーアップさせた「5W3H」を推奨している。この付け加えた「1H」は、著者の「Horicon(ホリコン)」のHだという。しかし、これに関する説明が本書のどこを探しても見当たらない。1ホリコンって、一体、なんなんだ!
しかし、本書は会社の埋蔵金発掘のための多大な貢献をしており、また著者自身コリンちゃんのブログにも多くのコメントを寄せており尊敬に値する。以上を勘案して、茲に博士(経営考古学)の学位を授与する。
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先生! やっと本を手に入れましたよ。
疲れた。先生、グッジョブですよ。
まだ、全然完璧に読み込めていませんが、書評?を
書いてみました。
いや~本って、ほんといいもんですね。
投稿: コリンちゃん | 2011年8月18日 (木) 19時19分
コリンちゃんさん!
ついに埋蔵金をお読みいただいたとのこと、本当にお礼の言葉もありません。催促したようですみません。
コリンちゃんさんのような、相当の知識と経験・読解力・文章力をお持ちの方から、これほど重厚かつ緻密な書評を頂いたことが無いので、心から感謝いたします。ありがとうございます。本当に天に昇る気持ちです
;:゙;`(゚∀゚)`;:゙
しかしこのブログ記事だけで、拙書約200ページの内容が網羅されています。私にはこの力量はとてもありません。
この埋蔵金の原稿は今から4年ほど前にわずか一ヶ月(約100時間)で書き上げたもので、当時はとにかく早く、出版することが目的となってしまい、十分に推敲したとは言えないことが著者としての大きな反省点です。よくホリコンさんは執筆スピードが早いねと言われますが、その理由は参考文献を見ないからです。事例や図表も自分で考え、経験として理解したものしか書かないからです。特に現場改善のコンサルティングにおいては、改善の目的について、現場の方々が理解・納得・意識・行動をしていただくために、高邁な理論ではなく、如何にわかりやすく伝えるか?ということが重要だからかもしれません。
この点において、失礼を申せば、難しい本を書いている方は、知識を経験として理解・納得していないために、わかりやすく書けないのかもしれません。
本を書くということはブランド力向上という目的もありますが、自分の知見を世に問い、役立てていただきたいという強烈な欲求が一番の動機のはずで、近年の出版不況においては、とにかく売れればよい、売れなければならない。という出版社の姿勢、本は使い捨てで良いという読者の風潮は、私のように本を資産と考える人間にとっては歯痒い気がします。本当にご丁寧な書評と解説ありがとうございます。これからも精進していきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
ホリコン
投稿: ホリコン | 2011年8月19日 (金) 11時30分
先生、ちわ。コメント、サンクスです。
これまで、生産管理は生産管理の本、原価計算は原価計算の本と、いまいち、そのつながりがわかりにくかったんですね。生産管理を勉強するには原価計算の知識がいるし、原価計算を勉強するには生産管理の知識がいる。その点で、『埋蔵金』は画期的な本です。一連のストーリーの中で、生産管理や原価計算の仕組みを関連づけていく。さらに、会社が利益を生み出していくプロセスの中で、どこでどういう手法や考え方を使うかがわかる。これは荒業で、相当の力量のある方しか、できません!。
『埋蔵金』も正直なところ、まだ完全理解とはいってませんが、これからも、辞書がわりに使います。だから、索引が欲しかったんだけどな~。
>この埋蔵金の原稿は今から4年ほど前にわずか一ヶ月(約100時間)で書き上げたもので、当時はとにかく早く、出版することが目的となってしまい、十分に推敲したとは言えないことが著者としての大きな反省点です。
短期間でこれだけの本が書けるのは、よほど頭の中で思考が固まっているんでしょうな~。うらやましい。
>よくホリコンさんは執筆スピードが早いねと言われますが、その理由は参考文献を見ないからです。事例や図表も自分で考え、経験として理解したものしか書かないからです。特に現場改善のコンサルティングにおいては、改善の目的について、現場の方々が理解・納得・意識・行動をしていただくために、高邁な理論ではなく、如何にわかりやすく伝えるか?ということが重要だからかもしれません。
参考文献がないのが気になっていたのですが、はっきりいって参考文献なんかいりません。参考文献がないということは、いかに自分の頭で考え、体で覚えたことを書いていることの証でしょう。アメリカ人などが考えた手法をちまちま書いている本をよくみかけますが、はっきりいって、よろしくありません。役立ちません。
先生がクライアントと喧嘩しながら、ドロドロ、ボロボロになりながら考え抜いた自身のオリジナリティーな思考を読者は待っているんですよ。
>近年の出版不況においては、とにかく売れればよい、売れなければならない。という出版社の姿勢、本は使い捨てで良いという読者の風潮は、私のように本を資産と考える人間にとっては歯痒い気がします。
「とにかく売れればよい、売れなければならない」系の本は、私の経験上、よろしくないのが多いと思います。やっぱり2度、3度と繰り返し読まれるような本を出版社も企画して欲しいですね。
どんな本でも1つや2つはいいところがあるのですが、それ以外どうでもいいや、買う必要はないわ、家に置いとく必要もないわ、という本がけっこうあるような気がします。だから、最近図書館ですましています。私も、最近、本を買う頻度が極端に減っています。専門書は必要上、買わなければいけないのですが、ビジネス書のたぐいは、ちょっと飽きてきちゃったぞ、という感がなきにしもあらず。
ともあれ、こうしてコメントをいただき、出版の裏事情を聞けることは、私にとってたいへん有益です。
これからも応援してますよ。
それでは。
投稿: コリンちゃん | 2011年8月19日 (金) 22時45分
コリンちゃんさん
こんばんは。いつもありがとうございます。
ここまで身に余る評価をいただいて恐縮です。
そいて、お礼が遅くなりましたが「経営考古学博士」を授与していただきありがとうございます。大変光栄です。穴があったら入りたいし、木に登りつめもうすぐ天までとどきそうです!さらに、歯が浮きすぎて全部抜けそうな感じでしょうか
(◎´∀`)ノ
よその記事(消費税)のコメントでもお邪魔しましたが、凡そ中小企業の経営改善のお手伝いをするということは、「私は税法はわかりません。とか、品質管理は専門ですが、人事は不得意です。」というのは通用しません。そもそも中小企業には、専門家を沢山雇う予算などないし、コストを掛けたとしても複数のセンセイがいろんなことを社長室から上目線でいうと現場が混乱します。まさに、「問題は会議室じゃない!現場で起こっているんだ!」です。
だから、一般法務・会社法・財務会計・税務会計・管理会計・人事労務・設計開発・原価管理・工程管理・品質管理・生産管理・購買管理・物流管理・営業・マーケティングやイノベーション・ISO(内部統制)など最低限の知識と技能は必然となります。業種別・専門別に特化された大手のコンサルティングファームのエリートコンサルタント(MBA系?)ではムリな相談でしょう。
たとえれば、大学病院の専門医ではなく、まさにかかりつけの町医者=臨床医でないと中小企業の経営改善はできないと考えています。
・・・なんて、偉そうにいえるようになったのは、22年のコンサル歴のうちようやく、7~8年くらい前からでしょうか。おっしゃるとおり、心身ともにボロボロになりながら、泥臭く体得したものといえます。
まだまだ私も発展途上ですので、本来著作などおこがましいかもしれませんが、考えをまとめるには執筆が一番ですね。
さて、来月発売予定の「原価管理」ですが、現在二次校正に入りました。自己採点で、埋蔵金が50点、原価計算が60点とすると、次回作は80点をつけたいくらいの、まさに「渾身の書き下ろし作」と自負しています。事例もほとんど前作と被らずほぼ100%オリジナルですので、是非ご高覧いただき、また厳しくかつ忌憚のないご意見をお待ちしております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
投稿: ホリコン | 2011年8月20日 (土) 02時14分
先生、コメントありがとうございます。
先生のコンサル魂、身にしみました。
それに、たいへん厳しいコンサルの心得レクチャー、勉強になりました( ̄◆ ̄;)しかも、ただで。
『原価管理』のほうも、気合が入ってますね。私のほうで、また、書評を書いてみたいと思います。
また、お会いいたしましょう(◎´∀`)ノ。
投稿: コリンちゃん | 2011年8月20日 (土) 17時04分
コリンちゃんさん!
こんにちは
ご無沙汰しております。
原価管理本でました!が初速がいまいちで落ち込んでいます。
(ρ_;)
機会がありましたら、ご高覧の上、厳しくカツ!を入れてくださると助かります!
あと、おかげさまで次回作が決まりました(来年2月予定)!これはまさに人件費の本です。
よろしくお願いします。
(*^m^)
投稿: ホリコン | 2011年10月 8日 (土) 09時51分
先生、こんちわ。o(*^▽^*)o
ご無沙汰です。感謝感激です。
先生の新著、既に私の射程内です。
本のデザインがなんかいいです。何かを感じます。
しっかり読んで、書評書かせていただきます。
投稿: コリンちゃん | 2011年10月 8日 (土) 19時28分