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2011年8月 6日 (土)

加護野忠男『経営の精神』生産性出版

アメリカには経営学という概念はない。経営研究、経営教育という概念はあるが、経営学という概念はないのである。

ドイツでは、われわれが経営学と呼ぶ学問は、経済学の一分野と考えられていた。

テイラーの要点は、次の三点にある

  1. 作業環境を改善し、無駄を取り除くこと。
  2. 分業の徹底。
  3. 労働者への報奨制度を工夫すること。

利益だけではなく、多様な評価基準で経営を評価しようとしてアメリカで開発されたのが、バランスト・スコアカード(BSC)である。

三つの経営精神

  1. 企業精神・・・情熱 創造的破壊 勝利 征服 志 極限追及 使命感 リスクや失敗を恐れない精神
  2. 市民精神・・・勤勉 従順 節度 克己心 利他 地道 愚直
  3. 営利精神・・・合理性 数字へのこだわり 自利 本音

日本の製品には品格があるが、韓国の製品には品格がないと彼は言うのだ。韓国人は合理的だから目に見えないところまできれいにしようという精神がない。

韓国人は合理的だから目に見えないところまできれいにしようという精神がない。彼はこれを「ケンチョナヨ」精神と呼んだ。

韓国会社へ試作品を持っていくと、翌日の朝までに評価結果が出るが、日本の会社は一週間先にしか評価結果が出ないという。

神戸大学が生んだ最大の起業家は、出光佐三である。

イタリアの運転士たちは、自分たちの好きなスピードで自由に運転したいと思っている。

計画のグレシャムの法則とは、「短期的な仕事が長期的な仕事を駆逐する」という法則である。短期的な仕事と長期的な仕事を同時にしていると、短期的な仕事が優先され、長期的な仕事が先送りになってしまう現象を言ったものである。四半期決算制度は、企業の上層部の意思決定機構に計画のグレシャムの法則をもたらしてしまったのである。

多角化は高業績をもたらさないということが常識になりつつある。

コア事業が高業績につながる第一の理由は、コア事業に集中的な資源配分が行われるからである。もう一つの理由は、コア事業部門の人々への精神への波及効果である。

十人の役員のうち、一人か二人しか賛成しないときが物事を成し遂げる好機であり、過半数が賛成するようになったら手遅れで、大多数が賛成するときにはとっくの昔に手遅れになっている(クラレ大原氏)。

SOX型内部統制システムの問題

  1. 膨大なコストがかかるが、効果は期待できない。
  2. 日本の場合には、もっとうまく機能する制度がある。
  3. 官僚主義的な組織運営が助長される。
  4. 日本企業の強みが失われてしまう。

修士論文を書くことは、経営にかかわる物事を深く考えさせる重要な機会となる。

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