ブライトマン『戦略思考学』プレジデント社
問題を「解いた」ときには、到達した解が本当に問題を「解決できる」と十分確信できる状態でなければならない。
医学や製造業では、問題解決の第一ステップは、何か具合の悪いところに気づくことから始まる。
有能なマネジャーは思考が柔軟で、融通がきき、問題がないかを自ら探し出し、重要な決定をする能力があるということである。
事実と呼んできたものを「データ」、解と思われるものを「仮説」。
組織内の異質性が高ければ、①異なる教育的背景をもつ個人間の建設的な対立、及び②いろいろな意見、アイデアの交配、が促進される。このように、異なる業務、教育的背景の広がりをもつ組織構造の企業の方が、イノベーションを生み出しやすいといえよう。
問題というものは、二つ以上の解決のためのアプローチを併用して解かれることが多いからである。
僕たちは敵を見つけた、でも僕たち自身が敵だったんだ。
難しい問題を解くには、既成概念や習慣を打ち壊し、問題を真に新しい方向から見る必要がある。
分解により問題が解けてしまえば、もっと早く気づくべきであったと思われる事柄がお分かりになるだろう。
垂直思考とは、正解を求めることに焦点を当てた、慎重で論理的な分析である。これとは対照的に、水平思考は物の見方を拡げることであり、冒険心や好奇心を助長するものである。
前提を疑え。
問題を診断する場合、事実と意見を明確に区別することが決定的に重要である。事実というものが客観的な証拠に基づいているのに対し、意見というものは、単なる主張にすぎない。
忘れてはならないのは、前提を正しくおかなければ、当然バカげた結論につながる、ということである。
逮捕すべき人物を探すのではなく、「何が、どのようにして」ということを追求しなければならない-決して「誰が」ではないのである。
診断のテクニックを有効に利用するための5つの一般原則
- 問題状況の説明に使われる用語そのものに疑いをもて
- 先入観や前提を捨てよ
- 原因を究明せよ-罪人を探そうとしてはいけない
- 複数の原因が重なりあっている場合が多いものだと心得よ
- 厳密な問題の定義をまず行え
仮説とは、肯定されるかも知れないしあるいは否定されるかも知れない仮の解決策である。つまり正解である可能性が高く、事実に基づいた推測である。
可能な限りたくさんの仮設を立案すること。仮説の数が多いほど、問題を解決できる可能性が高くなる。
答えを求める前に述べられた事実を疑え。
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