K・ブランチャード他『1分間マネジャー』ダイヤモンド社
管理している部下の顔を一人一人、一日のほんのわずかな時間でいいからチェックしよう。
気分のよい部下は、よい成果を生む。
一分間目標設定
- 自分の目標について同意(納得)し、承知する。
- 良い行動とはどういうものかを知る。
- 目標は一つずつ、二百五○語以内で一枚の紙に書きつける。
- 各々の目標を何回でも読み直す。だが、どの目標も読むのに一分とかからない。
- 一日のうちで、ときどき、一分間を使って自分の目標達成具合を調べる。そして、
- 自分の行動が目標と合致しているかどうかを調べてみる。
部下が潜在力を十分に発揮するように力を貸せ。部下が仕事をうまくやっているところを見つけろ。
一分間称賛法
- 前もって部下に伝えよ。彼らの仕事ぶりを指摘する意図があることを。
- その場ですぐに褒める。
- 正しく、うまくやった事柄を具体的に話してやる。
- うまくやったのを見て、上司としての自分がどんなにいい気分になったか、それが組織やその中で働く人々にいかに役だつかを話す。
- 沈黙の時間を置き、いかに気分がいいかを当人にも〝感じ〟させる。
- 引き続き同じように頑張るように励ます。
- 握手をしたり、触れたりして、組織の中で部下が成功することを援助していることをはっきりわからせる。
一分間叱責法
- 部下がやっていることをはっきりと、曖昧でないことばで指摘するつもりだということを〝前もって〟はっきり知らせる。
- まちがった点はただちに叱る。
- 何がまちがっているかを具体的に教えてやる。
- まちがいを見てどう感じたかを部下に話す。確実な、はっきりとしたことばで。
- 不愉快でも、沈黙の数秒間を置き、あなたの感じをしみじみ相手に〝味わわせる〟。
- 本心から部下の味方であることがわかるよう、握手をしたり、肩に手を置いたりする。
- 部下を高く評価していることを思い出させる。
- この状況での部下の実績は別として、部下に好意をもっていることを、もう一度、はっきりと言う。
- 叱責が終わったら、それですべておしまいということをよく認識する。
どこかよそで見つかるような知識は、頭の中にごたごた入れたくない(アインシュタイン)。
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