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2011年12月15日 (木)

瀧本忠夫『京セラ 悪の経営術』イースト・プレス

表と裏がこんなに違う会社も珍しい。会長自身もまた同様である。

京セラでは、異常に兼任が多い。

京セラの繁栄の秘密は何であろう。それはアメーバー経営でもなければ、時間当たり採算性でもない。京セラ式経営法の極意は何か。それは「入るを最大に、出るを最小に」である。

家庭を考えるようでは、京セラ幹部はつとまらない。

京セラのアメーバー経営とは、必要最小限の人数で、必要なときに、必要な組織を作る経営手法といえる。この必要な組織がアメーバーである。

時間当たりとは、売上から人件費以外のすべての経費を差し引いた金額をその売上を達成するために必要とした労働時間で割るものである。

徹底した購入価格のコストダウンと残業費の削減でこれを達成するのである。

京セラの経営ですばらしい点

  1. 責任の明確化
  2. 自分のアメーバーで生産のために使う部品などは、それをたとえ京セラの他のアメーバーが生産していても、社外から購入するほうが安ければ社外から購入できる。

「アメーバー経営と時間当たり採算性」の経営をわかりやすく説明すると、アメーバーという名の中小企業集団を、金貸しである京セラ本社機構がとりまとめて一つの会社にしたのが京セラである。

京セラでは、最小単位のアメーバーまで採算が管理されているのである。

問題を起こしたアメーバー同様、購入品や外注費の支払い先延ばしやサービス残業による人件費の削減をおこなって対応する。

欠点を言う場合は、先に欠点を言うか、あとにするかが、商売の成否にかかわる重大なポイントとなる。欠点を先に言っておいて、あとはよいことだけ並べるのがよい。

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