P.F.ドラッカー『変貌する経営者の世界』ダイヤモンド社
芭蕉が十七字で言うことは、私が一七〇〇語はおろか、一七〇〇ページを使って言えることよりも大きなものがある。
組織の内部に発生するものはコストであって、成果ではない。
人を管理するには、方針を示したり、説教をしたりするよりも、手本を示すことが一番である。
計画に関してとくに優れた企業でも、計画の打率は三割以下だと思う。
急速に成長しつつある企業においては、利益は会計上の幻にすぎない。
日欧の経営は、マーケティングというものを真剣に考えている。
アメリカの経営は、日欧の経営のように、市場の側から製品や技術、あるいは企業戦略を見なければならないことを学ぶべきである。日欧の経営は、まず市場の構造を見る。
企業買収の結果成功するための単純な5つの原則
- 企業買収が成功するのは買収する側が買収する事業にいったいどのように貢献できるかを考える場合のみである。
- 企業買収による多角化が成功するには他の成功したあらゆる多角化と同じように、共通の核が必要である。
- いかなる買収も、もし買収会社側が買収される会社の製品、市場、顧客を尊重しなければ機能しない。買収とは「性格の一致」でなければならない。
- 一年もすれば買収企業は買収された企業にトップ経営者を送り込むことができなければならない。
- 大切なことは合併初年度に両社の経営管理者を大量に境界を超えて、つまり前の会社の枠を超えて実質的に昇進させることである。狙いは両社の管理者たちに、合併はチャンスを与えてくれると確信させることにある。
利潤なるものは存在しないというのが、利潤についての基本的事実。あるのはコストのみである。
生産性とは結局のところ資本、天然資源、人的資源という三つの生産要素の生産性を総合した結果である。
知識というものはおそらくあらゆる資源の中でも最も高価である。
ばかであるということは軍法会議にかけられるような犯罪ではない。
読者は筆者がどのくらい正しいことを言ってきたか、あるいは何回ぐらい間違ったことを言ってきたかを自分で調べてみることができるであろう。
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