ブリーリー マイヤーズ『コーポレートファイナンス 上』日経BP社
財務部長の主な責任は会社の資本を獲得し、管理することであるのに対し、経理部長は資金が効率的に使われることを確保する。
米国では、企業の長期の資金調達については、保険会社の方が銀行より重要である。
普通株式や他の証券から成る分散化されたポートフォリオに投資するミューチュアル・ファンドを購入する方が得策である。
資本コストは、証券に投資しないことによって諦めた収益率。
内部収益率ではなく、純現在価値を計算するほうがはるかに優れている。
市場リスクはベータで測られる。
強力な理論だけが、複数の葬式を経験してなお生き残るのである。
委任状獲得競争・・・現在の経営陣・取締役が企業の支配を巡って外部の者と争う。
自己株式取得は、会社が不要な現金準備を積み上げてしまった場合か、あるいは、株式を負債に置き換えることで資本構成を変更したいと考えた場合に行なわれる。
MMの結論は、完全な、そして効率的な資本市場という仮定から得られるもの。
完全な資本市場において、配当政策は重要ではないと示したMMは、完全な資本市場においては、資金調達に関する決定も重要ではないことを示した。
MMの有名な第1命題は、どの組合わせが優れているということはない、すなわち、企業の市場価値(証券全部の価値)はその資本構成と無関係である、と述べている。
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