橋本治『その未来はどうなの?』集英社新書
「枢軸」というのは「物事を回転させる芯棒」のことで、イタリアのムッソリーニが、ローマとベルリンを結ぶ線を想定して、「これが国際情勢を回転させる軸になる」と言ったことに由来するのが「枢軸国」です。だから、こちらは「中心であることを求める」という方向性を持っていますが、対する連合国は、ただの「連合」でバラバラです。
どうして枢軸国側が全体主義になったのかを言えば、ムッソリーニやヒトラーという独裁者を生んだイタリアやドイツが、統一国家としての歴史が浅い国だったからです。
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