一倉定『一倉定の社長学 内部体勢の確率』日本経営合理化協会出版局
会社の内部には、何がどうなっていようと「費用」しかないのである。
必ず組織の利益が優先して、〝何か〟の利益は無視どころか抹殺されてしまうのである。
「変化への対応」こそ、企業の生きる唯一の道なのである。
自分に不利になることは、手段を尽くしてかくそうとするのは、人情として当り前のことである。
クレームに対する正しい態度は、すべての業務に最優先し、時間と費用は一切無視して完全処理をする。
お客様の要求を満たす、ということは面倒臭いものであり、能率が悪く、経費がかかるものなのだ。
教育というものは、正しい考え方や行動を、身につくまで根気よく繰り返すことである。
同じことは何十ぺんでも、やるまで云い通すことだ。
人まで叱ってはいけないのは、「個人的なこと」なのである。
人の上に立つ者は、「部下が何をしようとそれはすべて自分の責任である」という態度がなければ、本当の意味で人を使うことはできないのである。
事業の経営というものは、土壇場になってからでは手の打ちようがないことを肝に銘じていなければならない。
人は、自分の頭で考えない限り成長はあり得ない。
企業組織が戦闘集団である限り、個人の自由はないのだ。
セールスマン一人当り売上高は、多ければ多い程よい、と思っているのは全くの間違いで、ある程度以上多いと、お客様に対して正しいサービスができなくなるだけでなく、競合他社との販売戦に敗れてしまうのである。
「人が余りながら人が足りない」というのが分掌主義の泣きどころなのである。
優秀な人間や、積極性のある人間は、勇み足や他人とのトラブルはつきものなのだ。
社長が外に出て、まっ先に気がつくことは、社員からの情報がいかに真実を伝えていないか、次元の低いことばかりであるか、ということである。
〝自主性〟というものは社員の間から自然に生まれるものではなくて、優れた指導のもとに、その反応として生まれてくるものである。
チェックなくして正しい経営なし。
社員が『できない』と云うのは、実は責任逃れの伏線なのである。
社員教育は、あくまでも社内で行なうべきものである。
会社に必要なのは幅広い考えをもった人である。
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