笠原英一『強い会社が実行している「経営戦略」の教科書』中経出版
企業戦略を策定する際は、次の5つのステップを考えるようにしています。
- 企業が社会に提供する価値や社会的役割としての企業理念を確認する。
- 企業のおかれた経営環境と自社がそれまでに構築してきた経営資源を把握する。
- それらを基に、中長期的に達成しようとしている成果目標を確認する。
- 企業理念や成長目標を実現していくための活動領域である事業領域と、そこに含まれる戦略立案の単位となる事業(SBU)を設定する。
- 事業領域に含まれる事業(SBU)に適切に資源配分する。
目標は、売上高、利益額、市場シェア等の測定可能な指標で特定してください。
PPMに対する批判
- 現実的に単純すぎる(事業の魅力度は成長率だけではない、競争優位性も市場占有率だけでは不充分)
- 新規事業開発が無視される
- 事業の相互間性が見逃される
- 象限の呼び名が誤解をまねく
- 経営管理過程に組み込むには時間がかかる
- 経営計画部門において多大な陣容と権力の集中が起こる
- PLCが必ずしも正しいとは限らず、時として企業努力によって市場を成長させることができる
- 低コスト化は何も経験曲線効果だけではなく、オープン・イノベーションなどによっても可能である
- 各事業間でのシナジー効果が配慮されていない
事業の本質
- 製品と市場から構成されている
- 独自の戦略と責任者を擁している
- 特有の競合他社と顧客が存在している
- 利益センターとして、利益を追求している
- 一定の資源を裁量下に置いている
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