新人物往来社編『日本の組織図事典』新人物往来社
邪馬台国はむろん稲作社会である。
邪馬台国の社会組織は朝鮮半島的な性格をもっているのである。
日本国家はまさに企業(的氏族)国家。
日本大でも世界大でも、最高の執政者が独裁をつづけることはむつかしい。
天皇制が、最高執政者の世襲制度であったなら、日本の風土においても、こうもつづくことはできなかった。
氏人になるということは、氏族および氏上への忠誠とひきかえに終身保証を手中にすることであった。組織への猛烈忠誠と年功序列型の終身雇用とは、なにも現代日本人の特性ではない。それは、この列島にすくなくとも弥生時代このかた胚胎した歴史的な惰性なのである。
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