フォト
無料ブログはココログ

amazon

« 福田和也『日本の近代(上)』新潮新書 | トップページ | 木村俊介『「調べる」論』NHK出版新書 »

2013年11月 6日 (水)

平泉澄『物語日本史(上)』講談社学術文庫

文字が朝鮮に伝わり、朝鮮から我が国へ入って来たのは、応神天皇の御代であったと伝えられています。

六国史

我が国の歴史を書いた書物の、一番古いのは古事記であり、・・・

古事記は、物語としては、まことにおもしろいが、年表を書いて、年月順に整理しようとすると、それはできない仕組になっているのです。

日本書紀の年立てには、大きな無理があり、そしてそれが古事記にも影響を与えているところから・・・

天皇紀・国紀などを作られた時、この事業に参加して働いた人々には、朝鮮から帰化した学者が多かったに違いありません。

キリストの生れたのは、紀元元年ではないのです。

神話を、そのままの姿で、今日の知識から批判すれば、どれもどれも荒唐無稽、つまりデタラメで、信用もできず、価値もないように思われるでしょうが、実はその中に、古代の宗教、哲学、歴史、道徳、風俗、習慣が、その影をうつしているのであって、その民族の世界観と人生観、その知性と徳性とを、これによってうかがうことができる、貴重な資料なのです。

日本書紀には、本文のあとに、「一書に曰く」として、・・・

日本神話の今一つの特色は、悲惨とか、冷酷とか、凶悪とか、いうような暗い話が少なくて、だいたいほがらかな、愉快な物語が多いことです。

その約というのは、約束の意味でしょう。つまり神と人との間の約束、それを説いたものが聖書です。

仁徳天皇の御陵は、エジプトのギゼのピラミッドよりも大きく、シナの秦の始皇の陵よりも大きく、・・・

律というのは、「しては、いけない」と規制するもの、刑法といえばよいでしょう。令は、「すべし」というもの、官職規定が、これに当るでしょう。

朝鮮の古い歴史を調べようとすれば、今日は三国史記を見なければなりません。

日本書紀には、百済記とか・・・が、引いてあります。すなわち朝鮮の古書が、朝鮮では失われて、かえって日本書紀の中に、一部分残ったのです。

防人というのは、国境警備の兵です。

菩薩というのは、仏に近い人というような意味です。

明治天皇が東京を都と定められました時も、京都の都をおやめになるのではなく、東京と京都と、二つ相並んで帝都であるとお定めになったのでした。明治の人が、京都のことを西京と呼びましたのは、・・・

一番古いと思われる竹取物語

英国はたとえ印度を失っても、シェークスピアを失ってはならぬ

我が国の歴史、朝廷で正式に編修せられたものを、正史といいます。

« 福田和也『日本の近代(上)』新潮新書 | トップページ | 木村俊介『「調べる」論』NHK出版新書 »

歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 平泉澄『物語日本史(上)』講談社学術文庫:

« 福田和也『日本の近代(上)』新潮新書 | トップページ | 木村俊介『「調べる」論』NHK出版新書 »

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック