中見真理『柳宗悦-「複合の美」の思想』岩波新書
芸術の領域に期待し、日本、中国、朝鮮の美について学ぶうちに、柳は、1919年頃までには、日本の国宝とされている美の多くが、朝鮮や中国のものもしくはその模倣であるとの認識をもつにいたる。
今回の執筆に際して、筆者の念頭に常にあったのは、柳著『南無阿弥陀仏』のなかの次の言葉であった。「平易に説くということは、それを民衆に近づけるためである。もとより平易は卑俗の意味であってはならない。いつだとて易しさは深さに支えられていなければならない」。
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