伊藤真『憲法は誰のもの? 自民党改憲案の検証』岩波ブックレット
法律と憲法では矢印の向きが逆だ。
法律は国民の権利を制限したり、義務を課するものであるのに対して、憲法は、国民が国に守らせるためのものです。法律は国が国民に命令するものであるのに対して、憲法は国民が国にめいれいするものと考えて、「矢印の向きが逆だ」と言ってきたのです。
近代憲法の存在理由でもある立憲主義こそ、憲法の中でなによりも知らなければならない最重要のキーワードです。
立憲主義とは、すべての人々を個人として尊重するために憲法を定め、それを最高法規として国家権力を制限し、人権保障をはかる思想です。
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