伊藤真『憲法は誰のもの? 自民党改憲案の検証』岩波ブックレット
法律と憲法では矢印の向きが逆だ。
法律は国民の権利を制限したり、義務を課するものであるのに対して、憲法は、国民が国に守らせるためのものです。法律は国が国民に命令するものであるのに対して、憲法は国民が国にめいれいするものと考えて、「矢印の向きが逆だ」と言ってきたのです。
近代憲法の存在理由でもある立憲主義こそ、憲法の中でなによりも知らなければならない最重要のキーワードです。
立憲主義とは、すべての人々を個人として尊重するために憲法を定め、それを最高法規として国家権力を制限し、人権保障をはかる思想です。
« LAZAK編著『裁判の中の在日コリアン 中高生の戦後史理解のために』現代人文社 | トップページ | 竹内正浩『地図で読み解く日本の戦争』ちくま新書 »
「法学」カテゴリの記事
- 高見勝利『憲法改正とは何だろうか』岩波新書(2022.02.27)
- 島田裕巳『天皇と憲法 皇室典範をどう変えるか』朝日新書(2020.12.21)
- 篠田英朗『ほんとうの憲法―戦後日本憲法学批判』ちくま新書(2019.09.27)
- 朝日新聞経済部『ルポ 税金地獄』文春新書(2017.10.21)
- 中川剛『日本人の法感覚』講談社現代新書(2017.10.19)
« LAZAK編著『裁判の中の在日コリアン 中高生の戦後史理解のために』現代人文社 | トップページ | 竹内正浩『地図で読み解く日本の戦争』ちくま新書 »
コメント