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2014年2月23日 (日)

長崎励朗『「つながり」の戦後文化誌 労音、そして宝塚、万博』河出書房新社

アクチュアルな視点で文化間の「つながり」を見たとき、今一つ重要な概念が浮上する。それは「キッチュ」である。文化の内実に踏みこんで考えた場合、宝塚、万博、労音という三つの文化に共通しているのは、大衆性と芸術性の不可思議な同居である。「キッチュ」はこれを可能にしている重要なファクターなのだ。

「キッチュ」とは端的に言うと、ステレオタイプを用いた「俗悪」な大衆芸術である。芸術として評価されることは少ないが、人々が抱くステレオタイプ的なイメージを捉えることで大衆性を得る。そんな芸術作品を形容した言葉だ。

多田道太郎や桑原武夫といった豪華な面々が名を連ねているネオ京都学派は、ルソー研究などで知られるが、むしろその真骨頂は「しょうもないこと」から普遍的な人間のあり方を考えるという名人芸にある。

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